2017-08

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【書籍紹介】『とんでもなくおもしろい宇宙』柴田一成

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『とんでもなくおもしろい宇宙』柴田一成

地球に滅ぼす規模の大爆発を繰り返す太陽、毎年少しずつ地球に近づく月、宇宙人がいる確率……などなど、知っているようで知らない宇宙の姿を太陽研究の第一人者が楽しく紹介。想像を軽々と超えるおどろきの世界へ!



 昨年末には宇宙ステーションに長期滞在していた油井さんの地球帰還や「はやぶさ2」のスイング・バイ成功などで盛り上がった天文界隈、たくさんの方々が宇宙に思いを馳せる機会になったのではないでしょうか。
 21世紀の今、天文学は恐ろしいほどの勢いで日々新たな発見、情報の更新が進んでいます。
 学生の頃の知識なんてもう古い! のです。
 構成のお手伝いをした本書は、京都大学花山天文台台長 柴田一成先生のナビゲートによって最新の知識や情報を得ることができる一冊。専門的な知識も、とても易しく解説してくださっています。
 
 特に皆さんに注目してもらいたいのは、地球温暖化の常識と思われている知識への懐疑的視点と、太陽が現代社会にもたらすかもしれないカタストロフィという二つのトピック。

 地球温暖化対策が単なるエコロジーの話ではなく、政治と経済が絡んだとても生臭い話だというのは、近頃では知る人ぞ知る「不都合な真実」ですが、実は多くの科学者が二酸化炭素悪玉説を支持していないのはご存知でしたか?

 エレクトロニクス化が高度に進んだ結果、太陽フレアが新たなリスク要因、しかも人間社会に壊滅的な打撃を与えかねない可能性を持つようになったのは?

 ともすれば「自分とは関係ない遠い世界」と思われがちな「宇宙」が、実はものすごく身近なリスク・マネジメントに関わる問題である……これを知るだけでも本書を読む価値はあるかも。もちろん、夢とロマンもたっぷり詰まっています。

 電子書籍も同時発売ですので、スマフォでもさくっと読んでいただけますよ!
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本日から!「うらめしや~、冥途のみやげ展」

 梅雨が明けたら、本気の夏がやってきましたね。夏が苦手な私は冬眠ならぬ夏眠に入りたい気分です。 
 しかし、社会人の端くれとしてそうばかりも言っておられない。

 と、いうわけで、行ってきました。

「うらめしや~、冥途のみやげ展」
http://www.tokyo-np.co.jp/event/urameshiya/

 会場は東京藝術大学大学美術館 地下2階展示室。
 JR上野駅から東京国立博物館方面に上野公園を突っ切って、谷中方面に向かうと、日々時代を担う芸術家たちが研鑽を重ねている東京芸大が見えてきます。
 その敷地内にある美術館に、谷中にあるお寺、全生庵のコレクションを中心とした幽霊画などが集められたのです。

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 公園内にある看板 なんだかすごい取り合わせ……

 会場に到着すると、すでに『幽』編集部の面々とライターの朝宮運河さんがいました。先日発売になったばかりの『幽』で、この展覧会とコラボした幽霊画特集をやっているので、私もその御縁で内覧会に呼んでいただいたというわけです。その上、なぜかペラまでいました。どこにでもいるな、このぺらぺら。
 ぺらの様子はこちらから→https://twitter.com/perapera_san/status/623450361416691712/photo/1

 さて、いよいよ会場がオープンし、地下二階へ。期待に胸が高鳴ります。

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 入り口からして、主催者の本気が伝わってくるしつらえです。照明はかなり抑えられています。しかも、どこからともなく聞こえてくる風の音……。安達が原に吹く寒風の音でござりましょうや。夏だけど。

 第一展示室への導入部は細い廊下のようになっていて、まずは全生庵コレクションの生みの親である三遊亭圓朝を紹介するコーナーが展開されていました。肖像画をはじめ、在りし日の圓朝を偲ぶチラシや番付などが展示されています。中には圓朝自筆の辞世の色紙や扇面なんてものも。
 そして、薄墨で描かれた圓朝の影絵に見送られながら薄暗いメイン会場に入っていくと……。
 おお! 壁全面、幽霊画一色ではありませんか。圧巻です。しかも、部屋の真ん中には、天井から吊り下げられた蚊帳の下に、香華が手向けられています。まるでお化け屋敷のようです。(香華はこの日、つつがない日程終了を祈念する法要で使われたものであり、普段はないものと思われます)

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 本展覧会を企画された東京芸大古田准教授のレクチャーによると、光量をあえてギリギリまで落としたのは、幽霊画はやはり薄暮の中で見てこそ、との配慮からだとか。さすが、わかっていらっしゃいます。
 正直申しますと、全生庵コレクションはもう何度見たかわからず、ほとんどの幽霊たちとは「やあ、今年も会えましたね」と挨拶する仲ではあるものの、環境が変わるとやはり雰囲気も異なります。全生庵での展示よりも、より「幽霊画」としての味わいが出ているかもしれません。

 そして、ひと通り見終わって、第二会場に向かおうとしたところ、通路の奥に彼はいました。
 鏑木清方作の圓朝肖像画です。
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 この絵は、圓朝の肖像として有名なものなので、印刷物では何度も目にしていました。
 でも、実物を見るのはこれば初めて。こんなに大きなものだとは思いませんでした。
 影となった圓朝が客を幽霊画の世界へと送り出し、気力あふれる肖像画で客を次への間へと送り出す。なんとも粋な演出です。

 ということで、全生庵コレクションの間を後にして、第二会場へと足を進めたわけですが……この続きは、また明日。 

8/15 お墓参りの後は怪談会へ「ふるさと怪談 at 大阪」

 各地で台風の影響が出ているようですが、皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか。被害のあった地域の方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 とにかく日本は災害大国なのだと、ニュースで流れる熊野川決壊の映像を見て、もう何度目になるかわからない思いを新たにしました。自然の恵みも恐ろしさも共に知る日本という国、だからこそ怪談が好まれてきたのかもしれません。
 私が事務局として関わっている「ふるさと怪談トークライブ」は、2011年の東日本大震災をきっかけに始まったチャリティ・イベントです。最初は、仙台で大変な被害にあった出版社荒蝦夷の支援を目標にしていましたが、翌年以降は文化財レスキュー、そして震災孤児支援と寄付先を変えながらも、一貫して非営利で行ってまいりました。

 そして、今年は3月の神戸に続き、8月15日に大阪でも開催できることになりました。現地で旗を振って下さったのは、作家の田辺青蛙さんです。田辺さんにはふるさと怪談一年目から京田辺市での開催にお力添えをいただいてきましたが、今回からは居を構えていらっしゃる大阪で、ということになりました。継続したご支援に感謝申し上げます。また、今回はご縁あって都島区の後援をいただくことになったのも、田辺さんのお口添えあってのこと。重ねて御礼申し上げます。

 さて、今回の会場は中之島の中央公会堂になりました。
 大正時代に建てられた、赤レンガの美しい西洋建築は、大阪の人間にとっては大阪城や通天閣に並んで親しみのあるランドマークです。こんな伝統ある、素敵な場所で開くふるさと怪談、ゲストは新耳袋の中山市朗さんとホラー作家の牧野修さんのお二方がすでに決定しておりまして、かなり濃い大阪怪談談義が聞けるのではないかと、私も楽しみに思っております。

 また、私の方からは、四年目の被災地の現状について、当地で語られ始めている「怪談」を含めてご報告する予定です。
 なにやら世間は騒がしく、震災の記憶は日々薄れていくようですが、被災地ではまだまだ生々しい現実です。悲しみ、そして無念も色濃く残っております。 しかし、そうした感情を昇華するかのように、そして死んでいった人たちを忘れないとの決心を示すかのように、現地において泉のごとく溢れだしている怪談の数々。そこに怪談の原点があるのではないだろうかと、今年3月11日に訪れたある町で感じました。その辺りのことも含めてお話できればと思っております。
 お盆のさなかではありますが、お墓参りに行った後、お時間があれば中之島にまでお運び下さい。

【日時】 2015年8月15日(土) 開場 18:30 開演 19:00 
【場所】 大阪市中央公会堂 大会議室

くわしくは公式ホームページでご確認下さい。
http://hurusatokwaidan.web.fc2.com/2015osaka.html
 

東直子『いとの森の家』レビュー


いとの森の家 (一般書)いとの森の家 (一般書)
(2014/10/29)
東 直子

商品詳細を見る


 歌人であり小説家でもある東直子さんの新刊です。
 後書きにはフィクションという但し書きがあるけれども、自身の子供時代を色濃く反映させた作品のようです。
 自然と生活の調和がとれた田舎での、伸び伸びとした平和な日常を描きつつ、そろそろ人生の残酷さや悲惨さが視野に入り始める、そんな微妙な時期に差し掛かった少女の心の動きを繊細に捉える筆はさすが。
 死刑問題や人種差別を取り上げつつも、単に答えを提示することはせず、綺麗事を並べることもなく、自分で考えることの大切さをさり気なく教えるこの作品、まずは十代に読んでもらいたいと思うけれども、脳の血行不良が著しい大人にはもっと読んでもらいたいと強く思います。

「私は、たくさんの人が踏みつけていった雪の上を、さらに踏みつけて歩いたの」とつぶやく女性が、幼子に向けた「あなたには、残酷なできごとが起こりませんように」という祈りのなんと真摯で美しいことか。

 とても愛らしい物語なのに、読後に残るものはどこまでも大きい、そんな小説です。

妖怪&怪談ディナーでおいしい越後を楽しもう!

 先般ご紹介した「越後里山怪談 里山の霊地とアートをめぐる2日間」で提供する妖怪&怪談ディナーのおしながきが決定しました!

山男風鶏の唐揚げ 山男風鶏の唐揚げ

天狗の鼻の胡麻和え 天狗の鼻の胡麻和え

三九郎狐好みの夕顔の煮物 三九郎狐好みの夕顔の煮物

この他、

おべん狐の稲荷寿司(いたずらもののおべん狐が作った稲荷寿司、その中身は?) 

名物「あんぼ」草迷宮に寄せて(地元名物のあんぼを草迷宮風にしました)
 
夏の雪女的おぼろ豆腐(豪雪地帯の雪女 夏はどんな姿に?)

河童が好きな酢の物(河童の好物といえば、あれ。尻子玉じゃありませんよ)
 
茄子の揚げ浸し 龍仕立て(松之山に住んでいたという龍を偲んで)

弥三郎婆のぐつぐつポークカレー(こわーい鬼婆がぐつぐつ煮込んだカレーのお味は?)

ショオウジンコが作ったつけもの(ショオウジンコの正体やいかに!)
 
ジャムのせクッキー 三枚のお札風(長命寺に伝わる民話にインスパイアされた怪談スイーツ)

などなど盛りだくさんのメニューが並びます! 当日は食べ放題のビュッフェスタイルでご提供。

 どれも採れたての地場野菜を使っているので、野菜本来のおいしさが楽しめます。
 また郷土料理の「あんぼ」や「夕顔の煮物」は他ではちょっと味わえない逸品。
 そしてご飯は地元のコシヒカリ! ああ、こうして書いているだけでヨダレが……。

 ディナーのみの参加も可能です(ワンドリンク付き2000円)

 おいしい地場ビールや日本酒もあるよ!

 
 ツアーは下記から募集中ですが、ディナーのみの方は当日17:30にほくほく線駅前まつだい農舞台内「越後まつだい里山食堂」においでください。
越後里山怪談 里山の霊地とアートをめぐる2日間
http://www.echigo-tsumari.jp/calendar/event_20140810_02

 お待ちしております!

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プロフィール

門賀美央子

Author:門賀美央子
名前 : 門賀美央子
     (もんが・みおこ)
職業 : フリーライター
メールアドレス : info@monga.jp
※スパム対策として@を全角文字にしております。メールを下さる場合は、@を半角に直してください。

主な執筆分野は
・人物インタビュー
・文芸諸ジャンル
・仏教など宗教系
・神社仏閣/伝説探訪記事
・日本の伝統芸能/文学
・サブカルチャー系「歴史・民俗」「オカルト」などのジャンル
・各種書籍構成

 WEB幽連載記事「全国神社仏閣お化けつき 」 
  URL: http://www.mf-davinci.com/yoo/index.php

 ブログ「百観音巡礼」
  URL: http://ameblo.jp/nihonjyunrei/

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