2008-05

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「小説すばる」 宇佐美まことさん エッセイ

 第1回『幽』怪談文学賞短編部門大賞の受賞者である宇佐美まことさんのエッセイが、今月号の「小説すばる」に掲載されています。

小説すばる 2008年 06月号 [雑誌]小説すばる 2008年 06月号 [雑誌]
(2008/05/17)
不明

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 掲載コーナーは「Oh! マイアイドル」。
 宇佐美さんとは、一年前の授賞式でお目に掛かって以来、時々メールのやりとりをさせていただいているのですが、まさかこんな一面があったとは(笑)。
 結構意表を突かれてしまいました。
 何に「意表を突かれ」たかについては、ぜひ実際にエッセイを読んでご確認を!
 
 6月25日に創刊されるメディアファクトリーの文庫レーベル「MF文庫ダ・ヴィンチ」では、宇佐美さんの新作 『虹色の童話』がラインナップに入っております。ちょろっとプロットを伺ったのですが、これぞ宇佐美怪談! というに相応しい内容でした。 受賞作を含む短編集『るんびにの子供』でおこる怪異の最大の特徴は、平凡な人間の持つ悪意から発する怪異の恐ろしさ。こういう怖さは、人生をある程度経てきた大人にしかわからないかも。
 つまり、宇佐美さんのお書きになる小説は、大人の恐怖小説、だと思うのです。
 新しい作品でも、その恐怖を味わえるでしょうか? 今からとっても楽しみです。

るんびにの子供るんびにの子供
(2007/05)
宇佐美 まこと

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妖怪仲間が書いた小説続々発売中

 なんだか、最近妖怪仲間の皆さんが書いた小説が続々発売されております。
 読むのが追いつかないくらい(^-^;)

 とにかく、まずはご紹介を……。
 まずは岡山在住の妖怪文人 化野燐さんのノベルズシリーズ最新刊から。

人外鏡 (講談社ノベルス アAE- 7 人工憑霊蠱猫)人外鏡 (講談社ノベルス アAE- 7 人工憑霊蠱猫)
(2008/03)
化野 燐

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 早いものでこのシーリズも早七巻目。
 世界の混沌っぷりに拍車が掛かっております。主人公の性格のキツさにも拍車が掛かっているような(笑)。今回はいわゆる「××××」ものでして(ネタバレになりそうなので、伏せ字)、それと妖怪の絡ませ方が、作者の本領発揮と言うところでしょうか。
 このシリーズの第一巻目も文庫になり、装丁も日本物怪観光の天野さん(ノベルズでは栞を担当されています)になり、装いを一変しての新登場です。

蠱猫 (講談社文庫 あ 103-1 人工憑霊蠱猫)蠱猫 (講談社文庫 あ 103-1 人工憑霊蠱猫)
(2008/03/14)
化野 燐

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 なんでも、すでに重刷がかかったとかとかで、おめでたい限り。巻末には登場人物による参考文献解題もあり、ノベルズで持ってる方でも再度楽しめると思います。


 同じく講談社ノベルズから、初の単著をお出しになったのは、石神茉莉さん。
 タイトルは『人魚と提琴』です。

人魚と提琴 玩具館綺譚 (講談社ノベルス イQ- 1)人魚と提琴 玩具館綺譚 (講談社ノベルス イQ- 1)
(2008/02/08)
石神 茉莉

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 石神さんは、すでに雑誌や異形コレクションなどで、独特の香気漂う短編小説を発表なさっているのですが、長編は今回が初めてです。幻想的な作風を得意になさっているので、ノベルスではどんな作品になるのだろうと思っておりましたら、なんとも軽妙で、かつホラー的でもサスペンス的でもあるのに、蜃気楼のような幻影に包まれた、なんとも形容しがたい素敵な作品になっていました。こういう物語が講談社ノベルズで読めるなんて、極めて異例かも。石神さんのお茶目な部分も存分に発揮された、必読の作品です。

 そして、最後に黒史郎さんの『黒水村』。
 ライトノベルに初挑戦と言うことで、一迅社文庫創刊ラインナップとして発売されたばかりです。

黒水村 (一迅社文庫 く 1-1)黒水村 (一迅社文庫 く 1-1)
(2008/05/20)
黒 史郎

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 表紙の萌え絵に騙された人、どれぐらいいるんだろう(笑)。
 とにかく、かなり本格的なホラー小説です。ですけど、そこはライトノベル的な要素もあり(たぶん)、黒さんが本来持っておられる「読みやすさ」というのが前面に出ているように思いました。クリーチャーやガジェットの使い方も、とても黒さんらしい。評判もかなり好評なようで、ネット書店でも売り切れが発生しているみたいです。シリーズ化が期待できる伏線もありますし、これから先が楽しみな作品でした。

 こうやって皆さんがんばっているのを見ると、励みになります。
 励まされたところで、今月二度目の大阪に、取材に行って参ります。
 とはいえ、内容は全然別件なんですが。重なる時って、不思議に重なるんですよね、ほんと。

 それでは、いってきまーす!

サイゾー六月号

サイゾー 2008年 06月号 [雑誌]サイゾー 2008年 06月号 [雑誌]
(2008/05/19)
不明

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 と、言うわけでございまして、過日ちょろっと書きました京極夏彦さんのインタビューが掲載されております。
 コーナーは「ヤバすぎて、読まずに死ねるかーっ!! あの人が選ぶ誘惑のタブー本60冊」というところでありますが、京極さんからご紹介いただいた本は、そんなにヤバくはないです(笑)。むしろ、現代人として持っておきたい基礎教養、というところでしょうか?
 少なくとも、妖怪に象徴されるような「正統では語られないモノ」に対する理解というのは、現代社会では必須教養ではないかと思っております。
 とにかく、京極さんのお話はわかりやすい上に、含蓄に満ちています。
 また、同じコーナーに載っている方々の記事も、普段ではなかなか思い至らぬような世界に言及されていて、読み応えたっぷり。

 ぜひぜひ、お買い求め頂くたく存じます。
 よろしくお願いいたします。

映画『ヤーチャイカ』

今月末、異色の映画が公開されます。
タイトルは、『ヤーチャイカ』。

<もう死ぬしかないと思いつめてふらふらと村へ辿り着いた男と、過去に心と体に残酷な傷を負った女。ふたりを束の間結びつけたものは何だったのか? 人類史上初めて女性が宇宙から地球に呼びかけた「ヤーチャイカ」という言葉が、呪文のように男と女を解き放つ――。言葉を「詩」で綴り、映像はすべてスチール写真で構成するという、異色の作品。監督は詩集「二十億光年の孤独」でデビューして以来、半世紀以上、創作の第一線で活躍してきた現代詩の巨匠・谷川俊太郎。原作は、覚和歌子の詩集「ゼロになるからだ」の一編「ヤーチャイカ」。>

Cinema Cafe Netより URL : http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/20492/

 詩とスチール写真で綴られる物語。
 その写真を撮影したのが、首藤幹生さん。幽でご一緒することの多いカメラマンさんです。

 映画なのに、静止画像で構成されているのは、「動かない絵によって、目に見えるものから目に見えないもへの通路」を、私たちの心に開くため。そのためには、動き以上になにかを語りかけてくる力が、写真に求められるはずです。
 そんな難しい試みに挑戦された首藤さんの成果が、5月31日よりシネマ・アンジェリカほか、全国で順次公開されていきます。

 主演は、香川照之さんと尾野眞千子さん。

 ちなみに、「ヤーチャイカ」とは、ロシアの女性宇宙飛行士テレシコワが、初めて宇宙から交信した時に発した第一声で、その意味は「私はカモメ」。チェーホフの戯曲『かもめ』の中に登場する台詞でもあります。

 ぜひご覧になってください。

ダ・ヴィンチ6月号

 すっかり告知が遅くなってしまったのですが、ダ・ヴィンチ6月号、とっくに店頭に並んでおります。
 もう皆さんお手にとっていただいているかと……(いただいてますよね?)

 今月号は、三人の方、しかも女性ばかりインタビューさせていただきました。
 
 まずは、三冊目の小説『さようなら窓』を3月に上梓された東直子さん。
 東さんはもともと歌人でいらっしゃいます。ですから、小説もきらきらしい感性あふれる筆致で書かれています。今回の作品も、もとは7年ほど前に作った短歌をもとにされたのだとか。
 一見、若い女性向けの小説に見えますが、中に潜む人生のほろ苦さは、大人じゃないと感じ取れないかも。私としては、むしろ青春時代を「思い出」として振り返ることができる年齢層の人にこそ、読んでもらいたい感じがしました。
 記事は、P57 ブックマークのコーナーに載っております。

さようなら窓さようなら窓
(2008/03/21)
東 直子

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 P60のベストセラーコーナーに登場したのは、矢口敦子さん。
 二~三週間前の「王様のブランチ」ブックガイドコーナーで特集されていましたので、すでにご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、なんと45万部を売り上げ、まだまだ快走中のミステリ『償い』の作者でいらっしゃいます。
 この作品、書店員さんが作ったポップが起爆剤になって、じわじわベストセラーになっていったという、実に現代的な売れ方をしておりまして、かなりライトな読者層からも支持を受けているとか。矢口さんは、とても華奢で、理知的で、それと同時にどこか少女っぽい初々しさもお持ちの魅力的な方でした。詳しくは、記事でお読みいただければ。

償い (幻冬舎文庫)償い (幻冬舎文庫)
(2003/06)
矢口 敦子

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 そして最後。
 3ヶ月続いた第2回『幽』怪談文学賞受賞者インタビューのオーラスを飾ったのは、短編部門の大賞を受賞された雀野日名子さんでした。
 すでに皆さん知っていらっしゃるかと思いますが、なんと雀野さんは今年度のホラー大賞で短編賞をおとりになり、怪談&ホラーのW受賞とあいなったのです!!(ちなみにもう一人の短編賞は、『てのひら怪談』でおなじみの田辺青蛙[せいあ]さんでした!) もうおめでたいのなんのって。
 インタビューをした時は、たしかまだ二次選考の結果も発表されていなかったのですが、まさかこんな素晴らしい結果になるなんて……。でも、雀野さんの実力を考えたら、当然のことなのかも知れません。
 受賞作『あちん』の単行本も、まもなく発売されます。私は、一足早く読ませていただきました。連作になったことで、怖さもおもしろさも倍増。ラストは特にうならされました。ホラー大賞の受賞作『トンコ』も楽しみでなりません。
 そんなわけで、とっても愉快で可愛らしい雀野さんのインタビュー、ぜひともご覧になってくださいね。

あちん (幽BOOKS)あちん (幽BOOKS)
(2008/05/14)
雀野日名子

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 それから、第三特集の「吉原花魁物語」コーナーでは、長編部門特別賞を受賞された長島槇子さんが、「江戸庶民を魅了した粋の国 吉原遊郭」というエッセイを寄稿されています。長島さんの作品『遊郭[さと]のはなし』も、『あちん』と同時に発売予定です。こちらも拝読しましたが、長島節炸裂の絢爛かつ背筋が凍るような怪談でした。クライマックスは、歌舞伎の一シーンのよう(どのシーンかをいうとネタバレになってしまうので、ここはぐっと呑み込んでいるわけですが)で、迫力満点です。まさに魔所たる吉原の魅力を存分に味わえます。こちらも必読ですよ!

遊郭(さと)のはなし (幽BOOKS)遊郭(さと)のはなし (幽BOOKS)
(2008/05/14)
長島槇子

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 第3回の長編部門に応募しようと考えている方には、『あちん』と『遊郭のはなし』の構成はよいヒントになると思いますよ~。

 5/10に行われた授賞式の模様は、次号の『幽』誌上でレポートいたしますので、ぜひそちらをご覧下さい。

 そんなわけで、ムックの〆切りが終わったと思ったのもつかの間、これから月末までノンストップな感じになってきました。
 『幽』の原稿の他、取材で大阪に出かけたり、書籍の仕事をしていたり。とりあえず、命果てるまで(笑)がんばる所存でございます。

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プロフィール

門賀美央子

Author:門賀美央子
名前 : 門賀美央子
     (もんが・みおこ)
職業 : フリーライター
メールアドレス : info@monga.jp
※スパム対策として@を全角文字にしております。メールを下さる場合は、@を半角に直してください。

主な執筆分野は
・人物インタビュー
・文芸諸ジャンル
・仏教など宗教系
・神社仏閣/伝説探訪記事
・日本の伝統芸能/文学
・サブカルチャー系「歴史・民俗」「オカルト」などのジャンル
・各種書籍構成

 WEB幽連載記事「全国神社仏閣お化けつき 」 
  URL: http://www.mf-davinci.com/yoo/index.php

 ブログ「百観音巡礼」
  URL: http://ameblo.jp/nihonjyunrei/

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