2008-09

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森博嗣さんと西尾維新さんの対談

 先日、半蔵門にある東京FMで、森博嗣さんと西尾維新さんの対談の収録があって、その進行役兼原稿まとめ役を仰せつかりました。
 お二方は、もう何の説明もいらないほどの人気作家。私もファンで、もちろんしっかり作品は読んでおります。森博嗣さんの『すべてがFになる』を読んだ時の衝撃は忘れられません。当時はプログラマをやっていたので、なんでこのタイトルの含むところを気づかなかったのか、と大いにうれしいほぞをかんだものです。
 また西尾さんの作品は戯言シリーズのスピンオフである『零崎シリーズ』が好きで、というのも零崎一賊の面々が好きだからなわけですが、「雲上四季」の秋山真琴さん(いつもサイトを参考にさせていただいております!)にそう言ったところ「変わってますね」と言われたとかなんとか。

 当日、まずはホストである森さんと簡単に打ち合わせさせていただきました。この対談は森さん初の音楽エッセイ集『DOG&DOLL』に収められるのです。『DOG&DOLL』は東京FMの携帯サイトで連載中ですので、そちらもぜひチェックのほどを。森さんらしい、飄々とした楽しいエッセイです。
 打ち合わせもほぼ終了という頃に、西尾維新さんが登場。お二人はすでにご面識あるとのことで、実に和やかにお話がすすみ、そのまま対談へと雪崩れ込む形になりました。
 そこから約一時間半程、実に楽しい対談でした。

 収録の様子は、森さんのブログにも出ておりますので、ぜひこちらもご覧下さい。

森博嗣公式ブログ「MORI LOG ACADEMY」
http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2008/09/24/index.php

 今はこの対談のまとめをしている段階なのですが、10/18には森さんと漫画家ゆうきまさみさんの公開対談も控えておりまして、私、なんとそれの司会役をさせていただくことになってしまいました。ひゃー。『究極超人あ~る』に出てくる「息抜きの合間に人生」が座右の銘である私にとっては、ゆうきまさみさんとお会いできるなんて、夢のようなお話。死ぬ程緊張しそうですが、がんばります!

目薬αで殺菌します (講談社ノベルス モF- 43)目薬αで殺菌します (講談社ノベルス モF- 43)
(2008/09/05)
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究極超人あ~る (1) (小学館文庫)究極超人あ~る (1) (小学館文庫)
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只今、猛読書中

 先日来、久しぶりに一日二~三冊ペースで読書をする日々が続いております。
 一つにはインタビューや対談の取材が重なったこと。どなたのお話を聞いたのかは、また追々公表して参りますが、私的には「役得~♪」な方たちだったことだけは申しておきましょう。

 そしてもう一つは、ダ・ヴィンチの企画で選書を仰せつかったのが理由。
 まずは ダ・ヴィンチ12月号(11/6発売) の第一特集「眠る前の5分、じんわりあなたに効く泣けるいい話100(仮)」のセレクション。500~1200字の掌編三つと、比較的短い話が多い短編集を三つ推薦せよ、とのご依頼だったのですが、これがまあ難しかった。特に前者。「500~1200字って、伸縮怪談(ry」と思ったのですが、この字数でしかも内容が「じんわり泣けるいい話」縛りということになると、なかなか大変で……。改めて、自分の本棚に「泣き」や「いい話」要素がいかに少ないかを痛感しました。なんとか選んだ三編と三冊、何を選んだかはダ・ヴィンチの該当号発売後に明かしたいと思っておりますが、某体の一部が題された怪談集から一篇選んだことだけは、先駆けて明記しておきたいと思います(笑)。

 この企画は公募もしております。詳しくは下記のURLからご覧下さい。

読者公募企画「眠る前の5分、じんわりあなたに効く泣けるいい話100(仮)」
http://web-davinci.jp/contents/crying/index.html

 さらに、このお話をいただいた時には、「もうこんな季節か……」と思わず遠い目になったものです。

2008 ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR
https://www.lafine.net/davinci/monitor/form/enq/econt.php?en=H9850U9910D9850&em=

 選ぶとなると「はて何を読んだか?」と心許なくなり、本棚を漁っては今年買ったと思ってたら実は去年だったとか、こんな本買ったっけ? と健忘状態を再確認したりとか色々あるわけですが、とにかく前に付けていた読書ブログをうっかり全消去したせいもあり(T∇T)、一から色々読み直しているような次第。これもまた読書傾向が偏っているので、その中からベストを選ぶとなると大変です。断腸の思いで撰から外す作品も多数でてきそう……。1月号(12月6日発売)発売後、私なりの今年ベスト10でもつけてみようかと思います。まだまだ先な感じですが、実際にはあっという間なんだろうなあ……。
 まさに光陰矢のごとし、です。
 

失われた文明の謎と真実

失われた文明の謎と真実 (Gakken Mook ヴィジュアル版謎シリーズ)失われた文明の謎と真実 (Gakken Mook ヴィジュアル版謎シリーズ)
(2008/09)
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謎の神殿や地下都市を造ったのは誰か? 巨大建造物を可能にした驚異のテクノロジーとは? 世界各地に残る古代遺跡を取り上げ、それらに刻まれた人類史の足跡をたどる。恩田陸インタビューも収録。

 今年3冊目のヴィジュアル版謎シリーズは古代文明がテーマです。
 エジプトや南米のピラミッドに胸をときめかした経験がある人は多いのではないでしょうか? それを生み出した古代文明は、私たちに驚きと興奮を与えてくれます。
 そんな古代文明が遺した建造物を中心にした痕跡を、豊富な画像とわかりやすい解説で紹介した本書、私は古代文明の中でも一際ミステリアスな超古代文明のパートと、そして恩田陸さんの特別インタビューを担当しました。
 恩田陸さんには、ご著作の『上と外』の話を足がかりに、ご自身がマヤやインカの遺跡を回られた時のお話をうかがいました。内容は実際に読んでお確かめいただければと思いますが、とても気さくに旅の感興や古代文明への思いを語って下さっています。トンデモ系も大好きなんだそうです(笑)。
 めずらしい遺跡の情報もありますので、ぜひぜひご覧下さい。

上と外 上 (1) (幻冬舎文庫 お 7-9)上と外 上 (1) (幻冬舎文庫 お 7-9)
(2007/10)
恩田 陸

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上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)
(2007/10)
恩田 陸

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ダ・ヴィンチ10月号

ダ・ヴィンチ 2008年 10月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2008年 10月号 [雑誌]
(2008/09/06)
不明

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 ダ・ヴィンチ10月号、でております。

 今月号で担当した記事は2つ。
 まずは「天顕祭」というコミック作品の紹介記事です。

天顕祭 (New COMICS)天顕祭 (New COMICS)
(2008/07/26)
白井弓子

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 119年度文化庁メディア芸術祭奨励賞を同人作品として初めて受賞したというこの作品、書店で大量の面だし陳列されているのをご覧になった方もいるのではないでしょうか?
 物語の舞台は、どれぐらい未来かわからない先の日本。「汚い戦争」とよばれる戦争で全土を汚染され、文明も壊滅状態にまで落ち込んでいる中、蘇ってきた古代の神々……。重厚な物語と切れの良い画力で、並み居るプロ作家の作品を押しのけ受賞したのもむべなるかなと思わされる一級のエンターテイメント作品に仕上がっています。古代神話と未来への想像力が複雑に絡み合うこの物語、伝奇系がお好きな方は必読ですよ。

 もう1つは、加門七海さんのインタビュー。先頃上梓されたインタビュー集『心霊づきあい』についてお聞きしました。

心霊づきあい (幽BOOKS)心霊づきあい (幽BOOKS)
(2008/08/20)
加門七海

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 『幽』に連載されていた加門七海さんのインタビュー記事をまとめ、一冊にした本です。異界に親しい著名人の方々から、「異界とつきあう行儀作法」を加門さんが聞き出していらっしゃいますが、まあ多士多彩というか、「心霊」というアプローチで迫っても、これだけ人によって違うものだなあと感心することしきり。インタビューで、加門さんは「いつのまにか心霊現象そのものより、それを取り巻く人たちの方に興味がむいていた」とおっしゃっているんですが、その理由が少し分かるような気がしました。
 確かに、心霊は「人間」ってフィルターがないと浮かび上がってこないものなんですよね。心霊への理解は、とどのつまり人間への理解に繋がるってことなのでしょう。そういう意味において、「心霊? 別に興味ないし~」という人が読んでもおもしろい一冊だと、私は思います。

 他、今月は文学賞トリプル受賞で話題の新人作家、真藤順丈さんの特集記事もあります。真藤さんとは、先日の幽イベントの際、少しお話しさせていただいたのですが、すでに作家としての風格が漂っているというか、「ただ者ではない」感を身辺に漂わせていらっしゃいました。この時に撮った真藤さん、福澤徹三さん、編集デスメタルSさんのスキンヘッドスリーショット写真は、ちょっと私的にお宝画像です(笑)。

衝撃のラストとはこういうのだと思う……『告白』 湊かなえ

告白告白
(2008/08/05)
湊 かなえ

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<我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。 >

 私も仕事柄、色んな小説を読みますが、この作品は今年のベスト3入り確定の本です。2008年は残りまだ数ヶ月ありますが、現時点でもそう言い切れるほどすごい作品なのです。
 愛娘を自分の生徒に殺された女性教師と、事件に関わった4人の人間の独白。事故として片付けられてしまった事件は、語る人間によってさまざまな側面をみせます。まさに「藪の中」的展開です。そして、前章の内容を受けて、新たな人物が新たな事実と視線を提供し、少しずつ事態は進んでいきます。物理的な謎解きはありませんが、登場人物達がとった行動の動機が次々に明らかになっていく様は、どんな大仕掛けのトリックにも勝るサスペンスです。そして、誰もが実に尤もらしく、自分の行動原理や心情を語ります。ですが、そのどれもが、人として何かが欠けている身勝手な言い分にしか過ぎない。なのに、その言い分は、最近の世の中ではとっとも珍しくもないタイプの物言いなのです。怖ろしいことに。
 通底するのは「自分は悪くない。悪いのは○○」という論理でしょうか。
 この論理を通そうとする人間達に、罰を与えようとする女性教師。ですが、彼女は決して正義の味方ではありません。策を弄し、人を陥れ、冷徹なまでに犯人と彼を育んだ血縁者を追い詰めます。当然の復讐として。彼女には「許す」という言葉がない。だから、読み終わった瞬間に、カタストロフィはあっても、爽快感はない。爽快感はないけど、どこか脱けきった感じがする。独特の読後感が襲ってきます。
 登場する人物達は、決して特殊な人たちではありません。もしかしたら、私やあなた自身なのかも知れません。
 いったい、どんな人物達が、どんな事を「告白」するのか。とにかく、一読を強くお勧めします。決して損はしないはずです。ここには、私たちが生きる現代社会そのものが活写されているのですから。

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プロフィール

門賀美央子

Author:門賀美央子
名前 : 門賀美央子
     (もんが・みおこ)
職業 : フリーライター
メールアドレス : info@monga.jp
※スパム対策として@を全角文字にしております。メールを下さる場合は、@を半角に直してください。

主な執筆分野は
・人物インタビュー
・文芸諸ジャンル
・仏教など宗教系
・神社仏閣/伝説探訪記事
・日本の伝統芸能/文学
・サブカルチャー系「歴史・民俗」「オカルト」などのジャンル
・各種書籍構成

 WEB幽連載記事「全国神社仏閣お化けつき 」 
  URL: http://www.mf-davinci.com/yoo/index.php

 ブログ「百観音巡礼」
  URL: http://ameblo.jp/nihonjyunrei/

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