2009-04

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>が超おもしろい

 <独白する三兄弟が超怖い>、平山夢明さんと真藤順丈さん、そして松村進吉さんのお三方が共同で運営されているこのブログ。
 更新を楽しみになさっている方も多いのではないでしょうか。もちろん、私もその一人です。

 ここのところは、もっぱら松村さんが銃後を守る姿が目立っていましたが、ようやく平山さんも真藤さんも戻ってこられたようです、めでたきかな。

 そして、平山さんがお書きになっております通り、東京伝説の最新刊『東京伝説 閉ざされた街の怖い話』が発売になりまして、私、来月発売のダ・ヴィンチで、それに関する取材をさせていただいております。

 取材日には、ご挨拶はしなかったものの、たぶん松村さんであろうと思しき方にもお目に掛かりまして、ある界隈の方たちにはちょっと自慢したいような状況になっていたのでした。

 新刊の内容は、取材者特権で先に読ませていただいておりますが。
 


 くわしいことは秘密

 ただ、一言だけ。
 どんなにネタが素晴らしくとも、調理人の腕が悪ければ犬の餌になる。
 平山夢明という現代最高のシェフにさばいてもらったネタたちは、本当に幸せだってことです。

竹書房恐怖文庫 東京伝説 閉ざされた街の怖い話 (竹書房文庫 HO 63)竹書房恐怖文庫 東京伝説 閉ざされた街の怖い話 (竹書房文庫 HO 63)
(2009/04/28)
平山夢明

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修羅の皐月

 すっかり初夏の陽気になってきた今日この頃、巷ではゴールデンウィークなんて言葉も聞こえているようですが、私、お陰様で史上最高に多忙な五月を迎えることになりそうです。

 とりあえず、ゲラの段階にまで来ているものが現在2本。
 こちらは宗教関係の書籍です。あしかけ二年やっている仏教本がようやく形になるのと、コラム的ものを書かせていただいた稲荷信仰関係のものになります。

 それから、語りおろしの書籍が2本。私がまとめを担当いたします。
 こちらは両方取材のみ進んでいるものの、執筆はこれから。まるまる一冊書きます。内容は追ってご紹介できればと思います。

 ついで、一部執筆の形で参加するのが2本。宗教系と自然科学系のムックです。
 ボリュームはさしてないものの、どちらも調べ物系なので資料収集に時間がかかりそうです。

 あと、プロジェクトの形で参加させていただいているものが2つ。
 こちら、片方はもう内容を言いたくて言いたくて仕方ないのですが(笑)、今はまだ秘密です。
 だけど、一部の方には絶対GJ! と誉めてもらえる企画なのは間違いありません。ホラー、怪談界隈の皆様、どうぞ楽しみになさってください。発表は五月中旬ぐらいにできると思います、たぶん。

 怪談関係では、未定ながら新たな仕事を始めるかも知れません。こちらは早ければ五月すぐにご報告できるかな?

 そしてそして!
 これが私としては最大のニュースなのですが、なんとある文庫の解説をさせていただくことになりました! 身に余る光栄というか、あまりに過分な事に心臓が縮み上がる思いをしているのですが、しかしながらこれ以上にうれしいことはありません。今はまだどなたのどの本というのは言えませんが、私も大ファンの作家の方なので、とにかく気合いをいれてがんばります!

 あとは、いつもいただいている雑誌関係の仕事などがあります。こちらは発売になりましたら都度ご報告いたします。

 と、言うわけでですね。
 自分でも整理するつもりで書き始めてみたわけですが、これらの大半は五月末締め切りなわけでして。
 だいじょうぶですか、私?

 とにかく、二十四時間戦ってみます。

 

話題騒然!(一部で)

 なんと、来春のNHK朝の連ドラが『ゲゲゲの女房』に決定したそうで、早くも私界隈では話題騒然です。

ニュースソース↓↓↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090422-00000006-oric-ent

 NHK、始まりすぎ。
 これは『芋たこなんきん』、『ちりとてちん』に続く私的連ドラブームが三度到来の予感がします。
 いや、予感じゃありませんね。確定です。

 それにしても、キャスティングがすごく楽しみ!
 大先生は誰がするんだろ? 非イケ面希望。
 そして、できるだけたくさん妖怪出してください。朝から妖怪なんて、夢のようですから。

ゲゲゲの女房ゲゲゲの女房
(2008/03/07)
武良布枝

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スターチャイルド・フェスティバル

 先週の日曜日、東京は渋谷のNHKホールで開催されたスターチャイルドフェスティバルにお邪魔しました。

 このイベントは、スターチャイルドというレーベルに所属の、声優さんを中心としたアーティストが多数出演するその筋垂涎の一大イベント、ということで、ワタクシ、初めてこういうイベントがあることを知ったのですが、そのあまりの熱気に吃驚仰天しました。
 どうしてこのイベントに行ったのかは、追々ご説明できるようになるかと思うのですが、いやいや、ほんとすごかったです。

 てか、最近の声優さんって、ほんとみなさん可愛いし、しかも芸達者!
 前半はトークイベントで、きっとファンには最高の時間だったはずです。
 後半はライブ。曲はアニメソングが中心だったので、知らない曲が大半だったものの、それでも、かなり楽しみましたよー。

 なんせ、思わぬところで大槻ケンヂのライブを見ることができたので(笑)。
 参加名義は「大槻ケンヂと絶望少女達」となってまして、「さよなら絶望先生」から生まれたユニットなのだとか。オーケンの周囲を声優さんたちが取り囲み、なんというのでしょう、なんかとにかく独特の空気が漂っていました。

 オーケンも、会場の半端じゃない盛り上がり方に「いい加減な気持ちで出てきてすみません。僕、生まれて初めてステージの上で反省しました」と頭を下げたり。

 曲は三曲、「人として軸がぶれている」 「ニート釣り」 「空想ルンバ」が演奏されまして、私はもう「ニート釣り」に夢中(笑)。カラオケで歌ってやるぞと、目下練習中です。

WEB幽 4月分更新!

 WEB幽で連載中の「全国神社仏閣お化けつき」、4月分の記事をアップしました。

『怪談のルーツを訪ねて その一 ~説経「をぐり」 神奈川 遊行寺編』の後編です。

URL ↓↓↓
http://www.mf-davinci.com/yoo/index.php?option=com_content&task=view&id=1261&Itemid=60

 初の前後編になりましたが、いかがでしょう?
 今回は、皆さんに説経の世界を知っていただきたかったのと、私が照手姫を大好きなために選んだテーマでしたが、おもしろかったというお声もちらほらいただき、大変ありがたく思っております。
 基本的にはお化けと神社仏閣、そしてスイーツしばりの連載ですが、今後も「怪談のルーツを訪ねて」シリーズはやっていく所存でございます。
 
 また、感想などお寄せいただけるとうれしいです。

 次回は豆州に行くか、それとも都に上るか、今のところ迷っております。
 5月15日にアップ予定ですので、ぜひお楽しみに。

 

全国神社仏閣お化けつき

三月末のプチ取材旅行

 ひょんなことで、大学時代の友人が現在逗子に在住している事がわかり、にわかに会いに行く事になりました。十数年ぶりの再会になります。
 先日来、三浦半島づいている私です(笑)。

 そんなわけで、友人と落ち合うまでの時間を利用して、橘外男『逗子物語』の舞台を訪ねるツアーを敢行する事に致しました。

『逗子物語』の初出は昭和十二年(1937)のこと。雑誌「新青年」に掲載された怪談小説です。
 妻を亡くした男が逗子の地で経験した幽霊譚と、その後日談的なストーリーで構成されています。その中に登場する了雲寺という寺のモデルを特定しようというのが、今回の取材目的。文中の描写を元に必至に地図をチェックした結果、「たぶんここであろう」という候補の寺が見つかったので、そこに行こうという寸法です。

 寺への最寄り駅は東逗子駅で、そこから約10分弱歩けば、目的のお寺に到着です。境内をしばらく散策し、位置関係などを確かめた後、今度は小説内にも実名が上げられている神武寺に向かいました。こちらは、逗子地方きっての古刹です。
 軽い勾配はやがて山道らしさを増し、脇の林からはウグイスの声が聞こえてきます。とても気持ちがいい。
 寺のあたりはハイキングコースになっているので、時折山歩きを楽しむ人たちとすれ違うのですが、それ以外は参拝者もほとんどなく、京阪神の観光寺の喧噪に馴れた我が身には、一層鄙の寺の閑寂が染みわたります。
 すっかり気をよくした私は、参拝後山を下りず、鷹取山ハイキングコースを歩く事にしました。なにしろ「ハイキングコース」だから、大したことはありません。……のはずだったんですが。
 なんですか、あの命鎖がある修験の山のような道は。心の中に何度ダチョウ倶楽部が現われたことか。ひーひー言いながら山を進んだら、そこはロッククライマーたちの聖地だし、ガンダーラな磨崖仏はあるし、下山したらそこは来た道とは真反対の横須賀市追浜だし、正直もうわけがわかりませんでした
 やっぱり下調べをしなかったところにうっかり足を踏み入れるものではありません。まあ、これがこれでプチ探検ぽくって、楽しくはあったんですが。

 そんなわけで、へとへとになって戻った逗子駅。
 友人と早い時間に落ち合い、夕暮れ時からさっそく旧交を温める飲み会です。当然、懐かしい話に終始すると思いきや、だったのですが。
 話をしているうちに、なんと、友人の嫁ぎ先が例のモデル寺と縁続きだということが判明
 あまりのことに、二人ともあっけにとられて声が出ず、でした。

 なんというか、ほんとに何かの縁に引かれたとしか思えなかったです。怪談絡むと、マジで時々こんなことがあるんですよね……。


↓↓↓橘外男『逗子物語』はこの本で読めます!

日本怪奇小説傑作集 2 (創元推理文庫)日本怪奇小説傑作集 2 (創元推理文庫)
(2005/09/22)
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ダ・ヴィンチ5月号

ダ・ヴィンチ 2009年 05月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2009年 05月号 [雑誌]
(2009/04/06)
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 今月号のダ・ヴィンチは、十五周年記念号ということで、なんとDVDが封入されていました。
 DVDのメインコンテンツは詩人・谷川俊太郎さんと女優・蒼井優さんのスペシャル・ポエトリー・コラボレーションです。谷川俊太郎さん書き下ろしの詩を、蒼井優さんが朗読しています。この組み合わせ、ダ・ヴィンチだからこそ実現できた奇跡のようなコラボです。
 詩心の全く欠けた私ですら、思わず耳を傾けたくなるコトバの数々。視覚と聴覚から入り込む、コトバのリズム。そして、朗読を終えた蒼井さんが語る、コトバへの思い。
 特別な号にふさわしい内容といえるでしょう。

 また、第一特集の「プラチナコミックランキング150」は、戦後から発展し続けてきた日本マンガの殿堂入り作品を決めようという企画。かつてはマンガ少女だった私にとって、とても懐かしい作品あり、タイトルは知っているけど読んだ事はない作品ありで、順位に目を通しているだけでも楽しめました。さすがに名作ばかりのそろい踏みですから、総合順位50位までの中で、手に取った事もなかったのはたった一作だけ。年代別では、60年代と00年代にそれぞれ数作。やはり、すごいマンガばかりです。
 私としては、この作品がなければ、今この仕事はしていないというほど影響を受けた『日出処の天子』が総合31位に入っていたのが、うれしいところでした。

『幽』まわりは、東雅夫さんがブログでお書きになっていた通り『怪談文芸ハンドブック』の1ページカラー広告がP83に、そして「怪談通信 幽」では立原透耶さんが御著書『ひとり百物語』を巡って、加門七海さんと対談をされています。こちらも注目です。
 ところで、立原透耶さんのお写真を見て、『てのひら怪談』でご活躍の五十嵐彪太さんに似てるなあと思ったんですが、関係者のみなさん、どうでしょう(笑)。

 さて、今月号に関しては、私は1回休みをいただいております。久しぶりに、純粋に読者として、ダ・ヴィンチを楽しませていただきました。
 しかしながら、今現在取材が佳境を迎えている次号では、またいくつかのインタビューを担当しておりますので、来月号は執筆記事のご報告ができるかと思います。

 そんなわけで、今月号もよろしくお願いいたします。

怪談文芸ハンドブック (幽BOOKS)怪談文芸ハンドブック (幽BOOKS)
(2009/03/25)
東雅夫

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ひとり百物語 怪談実話集 (幽ブックス)ひとり百物語 怪談実話集 (幽ブックス)
(2009/03/04)
立原透耶

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『聖☆おにいさん』中村光

聖☆おにいさん (3) (モーニングKC)聖☆おにいさん (3) (モーニングKC)
(2009/03/23)
中村 光

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目覚めた人・ブッダ、神の子・イエス。
相変わらずの“最聖”コンビの立川デイズ。
ついに、イエス護衛の大天使たちがそのベールを脱ぐ。そして、まゆげが濃ゆ~い梵天が
あの仏陀の心を掻き乱す!



「日本に生まれて良かった」としみじみ感じさせてくれるマンガ。
それが私にとっての『聖☆おにいさん』なのかも(笑)。

 相変わらずのマニアなギャグや聖人お二人のゆるっぷりに癒されながらも、大天使四人組と天部代表梵天、そしてツンデレキャラらしきマーラ(ブッダが覚るのを妨害しようとした天魔波旬ですね)などの新キャラもたまりません。

 今回のエピソードで私が一番気に入った(というかうっすら笑い続けた)のは、その22「鼻とメガネと仏」だったんですけど、中でも
「悟りは開いておいたほうが絶対就職に有利だと思う!」というブッダの言葉は、ぜひこれから就職活動本番に入る学生さんたちに捧げたい。

たぶん、すごい名言です

また、その17「奇跡の物件」は怪談好き必読の一編ですよ!(笑)

それにしても、このシリーズ、一冊ごとに面白さが増しています。これは結構凄い事かも。

1ヶ月連続更新達成!

 地味にチャレンジしていた1ヶ月連続ブログ更新、本日無事達成することができました!!

(人´∀`).☆.。.:*・(人´∀`).☆.。.:*・(人´∀`).☆.。.:*・

 人間、やればできるもんですね(笑)。

 とはいえ、ネタが尽きてきているというも正直なところでして、チャレンジはひとまず終了。ネタがあったら随時、というこれまでの形に戻したいと思います。

 しかしながら、今までよりは更新頻度は上げる予定でおりますので、どうぞ当ブログをこれからもご贔屓に。

『パーマーネント野ばら』西原理恵子

パーマネント野ばら (新潮文庫)パーマネント野ばら (新潮文庫)
(2009/02)
西原 理恵子

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港町にひとつの美容院、「パーマネント野ばら」。ここは女のザンゲ室。まいにち村の女たちが、恋にまつわる小さな嘘や記憶を告白していく。昨日男に裏切られ泣いたとしても、明日また男を愛しくおもう女の不思議。ずっと好きより、いま大好きの瞬間を逃したくない女の謎。俗っぽくてだめだめな恋にもひそむ、可愛くて神聖なきらきらをすくいあげた、叙情的作品の最高傑作。



 西原理恵子さんは、泥田の中に咲く蓮の花を描く名手であり、俗をありのままにして、そこに潜む美しさを切り取ってしまう感性はまさに天来のものだと、作品を読む度に感じます。
 下手をすればあざとくなる話なのに、絶対そうはさせないこのバランス感覚を、何に例えればいいのでしょうか? それはこの作品だけのことではありません。『ぼくんち』にも、『毎日かあさん』にも共通している。

 私は、西原さんの作品を読む度に、いつも思うのです。

 特別な物語や飾ったセンテンスを使って世界を異化しなければ、この世の幽き美しさを表現できないようでは、まだまだだと。

 光り輝く宝石は、どんな風にカットされても光を失う事はない。きっとそういうことなでしょうね。

 今回も、最後の数ページで涙腺を破壊されました。しかも、別に泣かせどころでもなんでもない、さりげない描写で。ちょっと悔しいです(笑)。

『MORI LOG ACADEMY 13』

MORI LOG ACADEMY 13 (モリログ・アカデミィ 13) (ダ・ヴィンチブックス)MORI LOG ACADEMY 13 (モリログ・アカデミィ 13) (ダ・ヴィンチブックス)
(2009/03/25)
森博嗣

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森博嗣のブログ日記文庫化第13弾。2005年10月にスタートした『MORI LOG ACADEMY』は、3年3カ月の間、1日も欠かすことなくアップされ、2008年12月末日をもって更新が終了した。これまでも執筆活動をするなかで感じたことをストレートに読者に公表してきた森だが、この最終巻は総集編的な位置づけで、作家生活の実際、プロとしての心得、自身の小説作法、編集者とのつき合い方、出版界の問題点および改善案などがまとめられた一冊となっている。作家、出版業界を目指す人には刺激的な内容といえるだろう。特別企画として、森博嗣と萩尾望都の対談を収録(森がノベライズした『トーマの心臓』を中心に語り合われた)。



 うっかりしていました! 『MORI LOG ACADEMY 13』がすでに店頭に並んでおりました!

 作家の森博嗣さんが2005年10月からWEBダ・ヴィンチで毎日連載されていた「MORI LOG ACADEMY」が昨年末でとうとう最終回を迎え、文庫化も今回が最後になりました。
 自分でブログをやっているとわかるのですが、毎日何かしらの話題を見つけてそれを文章化するというのは、見た目よりもずっと大変な事です。しかも、森さんはそれを「仕事」としてやっていらしたわけですから、当然「仕事」とするに足るクオリティのものを提供しなければならない。さぞ大変だったろうな、と余計ごとながら拝察してしまいます。

 さらに、こうして紙ベースになって読み返すと、新たな発見や示唆を与えられた思いがする箇所がたくさんでてきます。特に、文筆業心得として読める部分に関しては、知らずと唸ったり頭を垂れたり……。いやいや、本当に勉強になりました。

 また、今回特別収録された萩尾望都さんとの対談では、フィクションの楽しみ方について非常に深い知見が語られています。森さんが『トーマの心臓』を初めて読んだ時に受けた衝撃を語っていらっしゃる部分なのですが、皆さんにもぜひ読んでいただきたいところなので、引用してご紹介します。

森  というよりはもっと原点的な話で、フィクションというものの価値を初めてわかったというくらいの衝撃でした。僕はそれまでフィクションの価値を全く認めていなかったので。(中略)フィクションってどう感動していいか、わからなかったんです。「こんな凄いことがあった」って書いてあっても、そんなの作り話なんだからなんでもありだよなって思っちゃうわけです。(中略)それが萩尾先生の作品を読んでからもう一回読み直したら、凄く良かった。つまり僕はフィクションをどう読んだらいいかわかっていなかったんです。それではつじつまが合わない、ちゃんと解決していない、意味がわからないってとらえていた部分が、実はおもしろいんだってことに初めて気がついて。(中略)若いうちはストーリィを追って、こういうトリックがあって、こういうどんでん返しがあって面白いって納得しますけど、そういう言葉で伝えられる面白さっていうのは、やっぱり一段下なんですよね。



 森さんのお話の中のほんの一部なのですが、いかがでしょう?
 私としては我が意を得たり、という気分でした。森さんの「トーマの心臓」にあたる作品は、私にとっては「シルトの岸辺」だったのですが、やはりこういう体験を経なければ「フィクション」の真髄には触れられないんではないでしょうか。そのためには、どんなものでも好き嫌いなく読む。その姿勢が大事なのかも知れません。どこに機縁となる作品が待っているか、こればかりはぶち当たってみないとわかりませんから。

 もちろん、本文部分もいつもながら目から鱗が落ちるようなエッセイばかりです。
 先日ご紹介した森さんの音楽エッセイ集『DOG & DOLL』とともに、お買い求めいただけますとうれしく存じます。

DOG & DOLLDOG & DOLL
(2009/03/13)
森博嗣

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 ちなみに、下の画像は近所の本屋さんで開催されている森博嗣フェアの画像です。小説のみならず、エッセイや教養書的なものも並んでおり、改めて森さんの多才ぶりを実感しました。
近所の本屋の森博嗣フェア

 ところで、今回のログでは、私もM賀として登場しております。自分の行動が他の人によって記録され、それが本に書かれているというは、なんとも妙な感じがするものですね。

小説推理 5月号

小説推理 2009年 05月号 [雑誌]小説推理 2009年 05月号 [雑誌]
(2009/03/27)
不明

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 小説推理5月号が出ております。
 今月号でなにより注目すべきは、岸浩史さんのマンガ『夢を見た』が、グラビアでも連載されるようになったことではないでしょうか。
 岸さんの悪夢的に幻想的な作品は、ミニマムな描写で、限りない闇をのぞき込むような気持ちにさせてくれます。「さしずめ、目で見る『てのひら怪談』とでもいうべきか!?」というのは、東雅夫さんが幻妖ブックブログで指摘なさっていたことですが、まさに然り。
 見開き一ページに広がる夢幻の小宇宙は、文字と絵という手段に差はありこそすれ、自らに宿った冥きイメージを紙上に現出させようとする点で一致しています。
 今までのモノクロも味わいがあって好きですが、カラーはカラーで、また別の姿を見せてくれるはず。どのような夢の迷宮が立ちあらわれてくるのか。これからが一層楽しみです。

新年度

 本日は四月一日。世間的には新年度の始まりです。

 私の元にも、部署異動や組織変更をお知らせくださるメールなどもポツポツ届きました。こういうのを見ていると勤め人時代を思い出し、他人様の事ながらなんとなく気分も改まります。

 長年過ごしたサラリーマンとしての生活に終止符を打ち、フリーランスとして歩き出して約一年半が経ちますが、今となってはよくも会社勤めなんかできていたなあ、と思うばかりです。辞めた当初は不安もありましたが、自分がいかに自由業向けだったのかを実感しています。

 ただ、こうして実感できるのも、お取引先の方々、そして書店を通じて本や雑誌を手にとって下さる皆様方のおかげ。そのご恩に少しでも報いられるよう、一冊でもよい本を出していきたいものです。

 現在の予定では、7月に書籍とムックを一冊ずつ、8月か9月に書籍を一冊、成果物としてご紹介できる予定。そして、10月頃にはけっこう変わったタイプの仕事をご報告できると思います。

 雑誌などの仕事は、掲載され次第随時お知らせいたします。

 それでは、新年度も当ブログおよび拙著をよろしくお願いいたします。

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プロフィール

門賀美央子

Author:門賀美央子
名前 : 門賀美央子
     (もんが・みおこ)
職業 : フリーライター
メールアドレス : info@monga.jp
※スパム対策として@を全角文字にしております。メールを下さる場合は、@を半角に直してください。

主な執筆分野は
・人物インタビュー
・文芸諸ジャンル
・仏教など宗教系
・神社仏閣/伝説探訪記事
・日本の伝統芸能/文学
・サブカルチャー系「歴史・民俗」「オカルト」などのジャンル
・各種書籍構成

 WEB幽連載記事「全国神社仏閣お化けつき 」 
  URL: http://www.mf-davinci.com/yoo/index.php

 ブログ「百観音巡礼」
  URL: http://ameblo.jp/nihonjyunrei/

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