2015-07

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「うらめしや~」展内覧会レポ 続き

(本エントリは昨日の記事→http://mongamioko.blog36.fc2.com/blog-entry-368.htmlの続きです。未読の方、よろしければそちらからお目通し下さい。)

 さて、第一会場の圓朝に見送られながら第二会場への道をたどると、そこにはちょっとした仕掛けが。
 でも、これは自分で発見したほうが楽しいと思うので、ここでは伏せておきますね。ヒントは壁も注視すべし! です。

 第二会場は、浮世絵や全生庵コレクション以外の幽霊画の他、圓朝の遺品、能面、落語家の怪談噺で使用されたお面など、バラエティ豊かな展示物が並んでおります。

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 また、こんなコーナーも。

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 狭いけれども、一度に10名ぐらいは座れそうなスペースだったので、怪談講談未体験の方には強く視聴をおすすめしたい。貞水さんの四谷怪談はいいですよ~。

 さて、第二会場で特に目を引いたのは、落語家の柳亭左龍が四谷怪談上演時に使ったお面二種と月岡芳年の幽霊図「うぶめ」でした。

 甚だ不勉強で恥ずかし限りなのですが、落語の四谷怪談でお面を使う演出をしていたというのを、この展示で初めて知りました。
 お面といいつつ、すっぽり被るタイプのようで、大きさはきぐるみの頭ぐらいはあります。これが突然わっと出てきたら、そりゃあ肝をつぶすことでしょう。一度、実演を見てみたいのだけど、今もこういう演出をする噺家さんっているんですかね? 現代落語もチェックしなければ……。いやはや、怪談というのは本当に裾野が広いというか、怪談を軸に調べ始めるとありとあらゆる芸能を渡り歩くことになります。全体を把握しようと思っても、なかなか一筋縄ではいかないようです。

 芳年の「うぶめ」は、彩度の低い色使いのためか、血まみれの凄艶な女が描かれているにもかかわらず、静謐と悲しみが漂う優品でした。真に優れた絵画は、実物を見ないと真価を感得できないものですが、本品もそういった作品の一つだと思います。百聞は一見にしかず。これを見るためだけでも、足を運ぶ値打ちはありますよ。

 今回は前期と後期で展示替えがあるそうです。また、ポスターに使用されている上村松園の代表作「焔」は9月に入ってからしか出品されないとか。内覧会で見ることができなかったのは残念ではあったものの、どうせ東博でやっている「クレオパトラ展」にも行くつもりだから、9月に再訪しようと心に決めたのでした。

 期間中には、講演会やナイト・ミュージアム(!)も予定されているそう。詳しくはこちらを→ http://www.tokyo-np.co.jp/event/urameshiya/event.html
 
 幽霊画のナイト・ミュージアム! しかも二度もあって、一度目は圓朝の命日に法要とともに開催、二度目はお能の上演とともに(演目:能「鉄輪」、仕舞「藤戸」、独吟「砧」「葵上」ほか)というのだから、ほんと、今回の企画は見どころたっぷりです。
 遠方からお越しの方は、ぜひこういう機会を捉えて、十全に幽霊画の世界を味わい尽されてはいかが?

 今夏は(それとも今夏も、というべきか)各地でおばけ関係の展示が盛んですが、やはり真打ちというか、横綱相撲というべき展示でした。満足できますよ!
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本日から!「うらめしや~、冥途のみやげ展」

 梅雨が明けたら、本気の夏がやってきましたね。夏が苦手な私は冬眠ならぬ夏眠に入りたい気分です。 
 しかし、社会人の端くれとしてそうばかりも言っておられない。

 と、いうわけで、行ってきました。

「うらめしや~、冥途のみやげ展」
http://www.tokyo-np.co.jp/event/urameshiya/

 会場は東京藝術大学大学美術館 地下2階展示室。
 JR上野駅から東京国立博物館方面に上野公園を突っ切って、谷中方面に向かうと、日々時代を担う芸術家たちが研鑽を重ねている東京芸大が見えてきます。
 その敷地内にある美術館に、谷中にあるお寺、全生庵のコレクションを中心とした幽霊画などが集められたのです。

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 公園内にある看板 なんだかすごい取り合わせ……

 会場に到着すると、すでに『幽』編集部の面々とライターの朝宮運河さんがいました。先日発売になったばかりの『幽』で、この展覧会とコラボした幽霊画特集をやっているので、私もその御縁で内覧会に呼んでいただいたというわけです。その上、なぜかペラまでいました。どこにでもいるな、このぺらぺら。
 ぺらの様子はこちらから→https://twitter.com/perapera_san/status/623450361416691712/photo/1

 さて、いよいよ会場がオープンし、地下二階へ。期待に胸が高鳴ります。

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 入り口からして、主催者の本気が伝わってくるしつらえです。照明はかなり抑えられています。しかも、どこからともなく聞こえてくる風の音……。安達が原に吹く寒風の音でござりましょうや。夏だけど。

 第一展示室への導入部は細い廊下のようになっていて、まずは全生庵コレクションの生みの親である三遊亭圓朝を紹介するコーナーが展開されていました。肖像画をはじめ、在りし日の圓朝を偲ぶチラシや番付などが展示されています。中には圓朝自筆の辞世の色紙や扇面なんてものも。
 そして、薄墨で描かれた圓朝の影絵に見送られながら薄暗いメイン会場に入っていくと……。
 おお! 壁全面、幽霊画一色ではありませんか。圧巻です。しかも、部屋の真ん中には、天井から吊り下げられた蚊帳の下に、香華が手向けられています。まるでお化け屋敷のようです。(香華はこの日、つつがない日程終了を祈念する法要で使われたものであり、普段はないものと思われます)

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 本展覧会を企画された東京芸大古田准教授のレクチャーによると、光量をあえてギリギリまで落としたのは、幽霊画はやはり薄暮の中で見てこそ、との配慮からだとか。さすが、わかっていらっしゃいます。
 正直申しますと、全生庵コレクションはもう何度見たかわからず、ほとんどの幽霊たちとは「やあ、今年も会えましたね」と挨拶する仲ではあるものの、環境が変わるとやはり雰囲気も異なります。全生庵での展示よりも、より「幽霊画」としての味わいが出ているかもしれません。

 そして、ひと通り見終わって、第二会場に向かおうとしたところ、通路の奥に彼はいました。
 鏑木清方作の圓朝肖像画です。
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 この絵は、圓朝の肖像として有名なものなので、印刷物では何度も目にしていました。
 でも、実物を見るのはこれば初めて。こんなに大きなものだとは思いませんでした。
 影となった圓朝が客を幽霊画の世界へと送り出し、気力あふれる肖像画で客を次への間へと送り出す。なんとも粋な演出です。

 ということで、全生庵コレクションの間を後にして、第二会場へと足を進めたわけですが……この続きは、また明日。 

8/15 お墓参りの後は怪談会へ「ふるさと怪談 at 大阪」

 各地で台風の影響が出ているようですが、皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか。被害のあった地域の方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 とにかく日本は災害大国なのだと、ニュースで流れる熊野川決壊の映像を見て、もう何度目になるかわからない思いを新たにしました。自然の恵みも恐ろしさも共に知る日本という国、だからこそ怪談が好まれてきたのかもしれません。
 私が事務局として関わっている「ふるさと怪談トークライブ」は、2011年の東日本大震災をきっかけに始まったチャリティ・イベントです。最初は、仙台で大変な被害にあった出版社荒蝦夷の支援を目標にしていましたが、翌年以降は文化財レスキュー、そして震災孤児支援と寄付先を変えながらも、一貫して非営利で行ってまいりました。

 そして、今年は3月の神戸に続き、8月15日に大阪でも開催できることになりました。現地で旗を振って下さったのは、作家の田辺青蛙さんです。田辺さんにはふるさと怪談一年目から京田辺市での開催にお力添えをいただいてきましたが、今回からは居を構えていらっしゃる大阪で、ということになりました。継続したご支援に感謝申し上げます。また、今回はご縁あって都島区の後援をいただくことになったのも、田辺さんのお口添えあってのこと。重ねて御礼申し上げます。

 さて、今回の会場は中之島の中央公会堂になりました。
 大正時代に建てられた、赤レンガの美しい西洋建築は、大阪の人間にとっては大阪城や通天閣に並んで親しみのあるランドマークです。こんな伝統ある、素敵な場所で開くふるさと怪談、ゲストは新耳袋の中山市朗さんとホラー作家の牧野修さんのお二方がすでに決定しておりまして、かなり濃い大阪怪談談義が聞けるのではないかと、私も楽しみに思っております。

 また、私の方からは、四年目の被災地の現状について、当地で語られ始めている「怪談」を含めてご報告する予定です。
 なにやら世間は騒がしく、震災の記憶は日々薄れていくようですが、被災地ではまだまだ生々しい現実です。悲しみ、そして無念も色濃く残っております。 しかし、そうした感情を昇華するかのように、そして死んでいった人たちを忘れないとの決心を示すかのように、現地において泉のごとく溢れだしている怪談の数々。そこに怪談の原点があるのではないだろうかと、今年3月11日に訪れたある町で感じました。その辺りのことも含めてお話できればと思っております。
 お盆のさなかではありますが、お墓参りに行った後、お時間があれば中之島にまでお運び下さい。

【日時】 2015年8月15日(土) 開場 18:30 開演 19:00 
【場所】 大阪市中央公会堂 大会議室

くわしくは公式ホームページでご確認下さい。
http://hurusatokwaidan.web.fc2.com/2015osaka.html
 

ちょっとばかしお手伝い『それが神サマ!? 二の巻「かなでる」』

それが神サマ!? 二の巻「かなでる」
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062854962
それが神サマ

 長らく児童書とはさほど縁のない生活だったのが、今年は村上健司さんの『妖怪ひみつ大百科』の編集など、この世界にもほんの少し足を突っ込むことになりました。
 橘ももさんが青い鳥文庫で執筆されている「それが神サマ!?」もその一つ。ストーリーに関係する神社や神様まわりのことを、ちょっぴりアドバイスしております。

 というのも、このお話、古い由緒を持つ上埜神社の宮司の娘・颯月が、ひょんなことをきっかけに自ら神と名乗る存在が見えるようになるところから始まる日常系ファンタジーでして、登場人物には神様がいるし、神社も生活の場として登場する。ジュブナイルにおいて、日本人が古来大切にしてきたものを書くのだから、細部において間違いのないようにしたい、と橘さんは思われたのでしょう。そこで、おかしなところがないか見てもらえませんか、とのご依頼が私のところに飛び込んできたわけです。チェック係なんておこがましいものの、橘さんの作品を出版前に読めるという役得に目が眩み、分もわきまえずお引き受けしてしまいました。

 そんな顛末で読むことになった本シリーズ、近頃は児童文学といってもリアルなところを書くのだなあと驚いているような次第です。俗にスクール・カーストなんて言葉がありますが、クラスメートの微妙な力関係やちょっとしたことで起こる仲間はずれなど、子供世界の難しさがしっかり書かれてある。それでいて、ファンタジーとして非日常的な世界も織り込んでいるのだから、そりゃあ子供、就中女の子は、この本の描き出す世界にどっぷり入り込んでしまうことでしょう。

 第一巻では「自分」というものを掴みきれずに右往左往していた颯月が、第二巻では「意志」を示せるようになってきました。ただ振り回されるばかりだった友人との関係にも変化の兆しが。きっと、読者は、そんな主人公に自分をそっと重ねてみるのでしょうね。ジュブナイルの全てが教養小説である必要はないとは思いますが、本書のように、書き手の、主人公の成長を愛おしむ心が伝わってくるような物語は、まだまだ脆い子供たちの心を支える心張り棒になると思うのです。
 心張り棒になりうる本とどれぐらい出会えるかで、人生というのは全く違うものになる。本の虫として育った皆さんなら、首肯してくださるのではないでしょうか。
 本シリーズは、その資格を十二分に持つ作品。とはいえ、まだ序盤ですから、私も子供たちと一緒に続きを楽しみにしつつ、上埜神社と上埜神社に関わる神サマたちを顕現させるお手伝いを今後もしていければと思っています。 

人生最大のサプライズ「増刊flowers 秋号」

 人生っていうのは何かしら思いもかけぬことが起こるものですが、だからと言って二十年来いちファンとして愛読してきた漫画家さんの原案をやるなんてのは「思いもかけぬこと」の極北ではないかと思うわけです。実際に我が身に起こってみると。

 不肖門賀、なんとあの波津彬子先生が増刊flowers秋号から開始された新シリーズの原案をやっております。
 タイトルは『お嬢様のお気に入り』。
 公式の宣伝文句で「19世紀末、英国。初老の執事がお嬢様にねだられて、夜ごと語るのは古今東西のちょっと怖いお話で…!? 英国式千夜一夜物語!」となっております通り、もともとはTwitterで「執事怪談なんてどうざましょ」とポロッと言ったら、波津先生が拾って下ったという、なんていうのかしら、瓢箪から駒というか、幸運というか、初めて発掘した化石が新発見の恐竜だったみたいな、なんだかよくわからないけれど、とってもうれしい展開になってしまったのです。

 お話の主人公はキャロライン・アーミテージというローティーンの女の子。
 大ブルジョアの家庭に生まれ育ち、何一つ不自由ない生活を送るお嬢様なのですが、眠れなくなると一家の忠実な執事アーネスト・ロバートに大好きな怪談をねだるという超悪趣味な変わった娘ゆえに葛藤も多うございます。
 今回はシリーズ第一回ということで、世界観を紹介するエピソード的なものにしてみました。とはいえ、怪談パートはそれなりに怖い感じにしたつもりなのですが、どうでしょうか。
 怖かったら波津先生の巧みなネームの賜物ですし、怖くなかったらヘボい原案にしてしまった私の責任でございます。とはいえ、いささか手前味噌であるものの、とってもおもしろい漫画になっているかと思います。

 ひとまずシリーズとして立ち上がったとはいえ、そこは厳しい漫画の世界ですから、皆様の応援が継続の糧となります。どうぞ応援いただけますよう、よろしくお願いいたします。

 それにしても、自分の想像した人物が大好きな先生の絵柄で描かれているなって、こんなに贅沢なことがあるのかしらと、今膝の上でページをめくりながら、しみじみ思っているのですよ。

増刊flowers
http://flowers.shogakukan.co.jp/zoukan/
増刊flowers

嗚呼、夏が来た「野性時代8月号」

 本日も猛暑でございました。もう夏バテモードに入っている門賀でございます。
 
 さて、昨日は怪談専門誌の最新刊を御紹介しましたが、本日は一般文芸誌のホラー小説特集の御紹介です。
 一般文芸誌がホラー小説をやると、ああ夏が来たなあ、と思いますよね。

野性時代
http://www.kadokawa.co.jp/yasei/
野性時代

 特集タイトルは「女による男のためのホラー」。
 男のための、というのは、女性作家によるホラー小説特集であることを強調するための、まあ一種のレトリックでございましょう。男女性別なく誰もが読んでおもしろい書きおろしホラー短篇が四本掲載されています。
 執筆陣は、小池真理子、櫛木理宇、花房観音、雪富千晶紀の四方。ベテランから新進作家まで揃い踏みです。
 また、特別対談として桐野夏生さんと小池真理子さんの対談が。桐野さんが体験したという怪異な出来事は怪談実話ファンなら絶対喜ぶタイプのお話です。他にもお二人の怪談観や好きなホラー小説など、話題が多彩でおもしろい対談でした。

 私はというと、巻頭のホラー小説ガイド(概論+選書とその内容紹介)を担当しています。
 
 選んだ本は下記の通り。

小野不由美『残穢』
加門七海『祝山』
競作集『きっと、夢にみる 競作集<怪談実話系>』
明神ちさと『怪記事典 灰骨ノ版』
宇佐美まこと『入らずの森』
沼田まほかる『アミダサマ』
花房観音『神さま、お願い』
櫛木理宇『寄居虫女』
岩井志麻子『ぼっけえ、きょうてえ』
小池真理子『怪談』
坂東眞砂子『貌孕み』
長島槇子『パリの舌人形』
アンソロジー『鼻のある男 イギリス女流作家怪奇小説選』
宮部みゆき『悪い本』

 ベストセラーから新作、さらに隠れた名作までバランス重視で選んだつもりですが、いかがでしょうか。
 これだけあれば今夏の読書はまかなえるかと思いますので、よろしければ参考になさってください。
 
 

 

幽霊画で涼しく熱く『幽』23号

 長雨が止んだと思ったらいきなり本気の夏が始まってしました。このまま梅雨明けかと思いきや、どうやらそうでもないらしく。暑い、湿気が多いでもう最悪なわけですが、そんな時こそ幽霊画。そう、私達には幽霊画があるではありませんか!
 ということで、今号の『幽』は幽霊画特集です。
 これまで幽霊画の特集をやっていなかったのがむしろ意外な気もしましたが、今回は7月22日から東京藝術大学で開催の「うらめしや~、冥途のみやげ展 ―全生庵・三遊亭圓朝 幽霊画コレクションを中心に―」とがっちりとタッグを組んだゆえ、驚くほど図版が充実しております。
 また、エッセイでは人気漫画「累」の作者である松浦だるまさんがとてもめずらしい江戸時代の図版を紹介されるなど、美術系雑誌の幽霊画特集とは一線を画す内容に仕上がっておりました。

 私はというと、今回は書評のほかは編集仕事での参加です。
 担当したのは新しく設けられた「おばけずきフォーラム」の中の「アカデミー」と「怪談山海評判記」の2コーナー。
 前者は怪談関係の学術研究をなさっている研究者、後者は各地で地道におばけ活動をされている団体/個人に、それぞれ最新のおばけトピックを寄稿頂いております。
 今後も、寄稿をお願いする方々を探さねばならず、怪談界の動向にはアンテナを巡らせないといけないなあ、などと思っております。もし耳寄り情報がありましたら、門賀までお知らせくださいませ。

 書評はシャーン・エヴァンズの『英国の幽霊伝説』を取り上げました。
 この本、著者はなんと長年ナショナル・トラスト運動に関わってきた人で、ナショナル・トラストが管理する古い建物などに残る伝説をまとめようとしたら、図らずもおばけ事典になってしまったそうでして。いやあ、さすがは英国です。脱帽です。

 その他、個人的には「Mei」で連載されていた近藤ようこさんが今号よりお引っ越ししてこられたのが嬉しいところ。

 毎度ながら読み応えたっぷりの一冊です。
 猛暑のお供にいかがでしょうか。

『幽』23号
http://www.kadokawa.co.jp/yoo/
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小説家志望の人は必読!「小説推理」8月号

 ミステリー系の新人賞を狙っている方なら、小説推理新人賞の存在はよくご存知のことと思います。
 最初の公募は1979年ですから、すでに30年以上の歴史を持ち、その間、大沢在昌や本多孝好、そして湊かなえといった人気作家を排出してきました。
 この賞がユニークなのは、短篇を対象にした賞であることと、選考過程が読み物として本誌に掲載されること。
 私は第30回(2008年)からそのまとめを担当させていただいていまして、これまで8度、受賞作が選ばれる様を目の当たりにしてきました。しかし、今回ほど激論となった選考会はかつてなかったと思います。
 最終候補として残った作品は計5作。うち3作が甲乙つけがたし、ということで、選考委員の皆さんが自らの小説観、作家観をかけて火花を散らすほど、白熱した討議が行われたのです。
 結果、選ばれたのは清水杜氏彦さんの「電話で、その日の服装等を言い当てる女について」だったわけですが、落選作2作を選考委員一同が心より惜しんでいらっしゃったのが印象に残っています。

 そんな討議ですから、当然、これから賞を狙う人、またはいつもいいところまで行くけれども……という人へのヒントがいっぱい詰まっています。必読の内容です。
 小説とは何なのか。
 物書きなら誰でも一度は深く考えてみるべき命題について、第一線で活躍している三作家の思いがほとばしっているのです。 
 また、純粋に読者である方も、作家がどれほど真剣に小説を書いているのか、知っていただくよい材料になっているかと。
 ぜひ読んでみてください。

小説推理8月号
http://www.futabasha.co.jp/magazine/suiri.html 
小説推理8月号

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プロフィール

門賀美央子

Author:門賀美央子
名前 : 門賀美央子
     (もんが・みおこ)
職業 : フリーライター
メールアドレス : info@monga.jp
※スパム対策として@を全角文字にしております。メールを下さる場合は、@を半角に直してください。

主な執筆分野は
・人物インタビュー
・文芸諸ジャンル
・仏教など宗教系
・神社仏閣/伝説探訪記事
・日本の伝統芸能/文学
・サブカルチャー系「歴史・民俗」「オカルト」などのジャンル
・各種書籍構成

 WEB幽連載記事「全国神社仏閣お化けつき 」 
  URL: http://www.mf-davinci.com/yoo/index.php

 ブログ「百観音巡礼」
  URL: http://ameblo.jp/nihonjyunrei/

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