2017-08

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『MORI LOG ACADEMY 13』

MORI LOG ACADEMY 13 (モリログ・アカデミィ 13) (ダ・ヴィンチブックス)MORI LOG ACADEMY 13 (モリログ・アカデミィ 13) (ダ・ヴィンチブックス)
(2009/03/25)
森博嗣

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森博嗣のブログ日記文庫化第13弾。2005年10月にスタートした『MORI LOG ACADEMY』は、3年3カ月の間、1日も欠かすことなくアップされ、2008年12月末日をもって更新が終了した。これまでも執筆活動をするなかで感じたことをストレートに読者に公表してきた森だが、この最終巻は総集編的な位置づけで、作家生活の実際、プロとしての心得、自身の小説作法、編集者とのつき合い方、出版界の問題点および改善案などがまとめられた一冊となっている。作家、出版業界を目指す人には刺激的な内容といえるだろう。特別企画として、森博嗣と萩尾望都の対談を収録(森がノベライズした『トーマの心臓』を中心に語り合われた)。



 うっかりしていました! 『MORI LOG ACADEMY 13』がすでに店頭に並んでおりました!

 作家の森博嗣さんが2005年10月からWEBダ・ヴィンチで毎日連載されていた「MORI LOG ACADEMY」が昨年末でとうとう最終回を迎え、文庫化も今回が最後になりました。
 自分でブログをやっているとわかるのですが、毎日何かしらの話題を見つけてそれを文章化するというのは、見た目よりもずっと大変な事です。しかも、森さんはそれを「仕事」としてやっていらしたわけですから、当然「仕事」とするに足るクオリティのものを提供しなければならない。さぞ大変だったろうな、と余計ごとながら拝察してしまいます。

 さらに、こうして紙ベースになって読み返すと、新たな発見や示唆を与えられた思いがする箇所がたくさんでてきます。特に、文筆業心得として読める部分に関しては、知らずと唸ったり頭を垂れたり……。いやいや、本当に勉強になりました。

 また、今回特別収録された萩尾望都さんとの対談では、フィクションの楽しみ方について非常に深い知見が語られています。森さんが『トーマの心臓』を初めて読んだ時に受けた衝撃を語っていらっしゃる部分なのですが、皆さんにもぜひ読んでいただきたいところなので、引用してご紹介します。

森  というよりはもっと原点的な話で、フィクションというものの価値を初めてわかったというくらいの衝撃でした。僕はそれまでフィクションの価値を全く認めていなかったので。(中略)フィクションってどう感動していいか、わからなかったんです。「こんな凄いことがあった」って書いてあっても、そんなの作り話なんだからなんでもありだよなって思っちゃうわけです。(中略)それが萩尾先生の作品を読んでからもう一回読み直したら、凄く良かった。つまり僕はフィクションをどう読んだらいいかわかっていなかったんです。それではつじつまが合わない、ちゃんと解決していない、意味がわからないってとらえていた部分が、実はおもしろいんだってことに初めて気がついて。(中略)若いうちはストーリィを追って、こういうトリックがあって、こういうどんでん返しがあって面白いって納得しますけど、そういう言葉で伝えられる面白さっていうのは、やっぱり一段下なんですよね。



 森さんのお話の中のほんの一部なのですが、いかがでしょう?
 私としては我が意を得たり、という気分でした。森さんの「トーマの心臓」にあたる作品は、私にとっては「シルトの岸辺」だったのですが、やはりこういう体験を経なければ「フィクション」の真髄には触れられないんではないでしょうか。そのためには、どんなものでも好き嫌いなく読む。その姿勢が大事なのかも知れません。どこに機縁となる作品が待っているか、こればかりはぶち当たってみないとわかりませんから。

 もちろん、本文部分もいつもながら目から鱗が落ちるようなエッセイばかりです。
 先日ご紹介した森さんの音楽エッセイ集『DOG & DOLL』とともに、お買い求めいただけますとうれしく存じます。

DOG & DOLLDOG & DOLL
(2009/03/13)
森博嗣

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 ちなみに、下の画像は近所の本屋さんで開催されている森博嗣フェアの画像です。小説のみならず、エッセイや教養書的なものも並んでおり、改めて森さんの多才ぶりを実感しました。
近所の本屋の森博嗣フェア

 ところで、今回のログでは、私もM賀として登場しております。自分の行動が他の人によって記録され、それが本に書かれているというは、なんとも妙な感じがするものですね。
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