2017-10

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三月末のプチ取材旅行

 ひょんなことで、大学時代の友人が現在逗子に在住している事がわかり、にわかに会いに行く事になりました。十数年ぶりの再会になります。
 先日来、三浦半島づいている私です(笑)。

 そんなわけで、友人と落ち合うまでの時間を利用して、橘外男『逗子物語』の舞台を訪ねるツアーを敢行する事に致しました。

『逗子物語』の初出は昭和十二年(1937)のこと。雑誌「新青年」に掲載された怪談小説です。
 妻を亡くした男が逗子の地で経験した幽霊譚と、その後日談的なストーリーで構成されています。その中に登場する了雲寺という寺のモデルを特定しようというのが、今回の取材目的。文中の描写を元に必至に地図をチェックした結果、「たぶんここであろう」という候補の寺が見つかったので、そこに行こうという寸法です。

 寺への最寄り駅は東逗子駅で、そこから約10分弱歩けば、目的のお寺に到着です。境内をしばらく散策し、位置関係などを確かめた後、今度は小説内にも実名が上げられている神武寺に向かいました。こちらは、逗子地方きっての古刹です。
 軽い勾配はやがて山道らしさを増し、脇の林からはウグイスの声が聞こえてきます。とても気持ちがいい。
 寺のあたりはハイキングコースになっているので、時折山歩きを楽しむ人たちとすれ違うのですが、それ以外は参拝者もほとんどなく、京阪神の観光寺の喧噪に馴れた我が身には、一層鄙の寺の閑寂が染みわたります。
 すっかり気をよくした私は、参拝後山を下りず、鷹取山ハイキングコースを歩く事にしました。なにしろ「ハイキングコース」だから、大したことはありません。……のはずだったんですが。
 なんですか、あの命鎖がある修験の山のような道は。心の中に何度ダチョウ倶楽部が現われたことか。ひーひー言いながら山を進んだら、そこはロッククライマーたちの聖地だし、ガンダーラな磨崖仏はあるし、下山したらそこは来た道とは真反対の横須賀市追浜だし、正直もうわけがわかりませんでした
 やっぱり下調べをしなかったところにうっかり足を踏み入れるものではありません。まあ、これがこれでプチ探検ぽくって、楽しくはあったんですが。

 そんなわけで、へとへとになって戻った逗子駅。
 友人と早い時間に落ち合い、夕暮れ時からさっそく旧交を温める飲み会です。当然、懐かしい話に終始すると思いきや、だったのですが。
 話をしているうちに、なんと、友人の嫁ぎ先が例のモデル寺と縁続きだということが判明
 あまりのことに、二人ともあっけにとられて声が出ず、でした。

 なんというか、ほんとに何かの縁に引かれたとしか思えなかったです。怪談絡むと、マジで時々こんなことがあるんですよね……。


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