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『ほんとうの琉球の歴史』渡久地十美子

ほんとうの琉球の歴史  神人が聞いた真実の声ほんとうの琉球の歴史 神人が聞いた真実の声
(2011/10/31)
渡久地 十美子

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 沖縄が、江戸時代までは「琉球」という国だったことは知っている方も多いかと思います。
 国として統一されたのは15世紀頃で、それまでは古代日本のように地域ごとに王が立ち、群雄割拠の様相を呈していました。
 国が安定するのは、15世紀後半、第二尚氏の初代王・尚円王が第一尚氏の王朝をクーデターで奪ってからのことです。そして、17世紀になって正史『中山世鑑』が編まれるのですが、源為朝が沖縄に渡って舜天王という中山王国(沖縄の中央部を治めた王国)の王になった明記されているなど、歴史としてはいささか?が多い内容になっています。
 正史がなぜ少し調べれば偽史とわかる内容を採用したかについては、当時の琉球国がおかれていた複雑な外交状況に理由がありました。当時、琉球国は中国との冊封体制下での独立国ではあったのですが、同時に薩摩藩の実効支配を受けていました。そのため『中山世鑑』は日琉同祖論を取り入れたのだろうと見られています。

 では、本当の琉球の歴史はどうだったのか。
 著者の渡久地十美子さんは、神人として、過去の英霊から聞いた話や、自身が丹念にフィールドワークした事実をもとに、琉球国の成り立ちを明らかにされました。それが本書です。私は、この本の構成などをお手伝いしています。
 
 本の製作にあたっては、私も沖縄に行き、本書に出てくる遺跡などに実際に足を運びました。沖縄の遺跡というとグスクと呼ばれる城址や玉陵などが有名ですが、まだまだ知られていない、しかもどう考えても歴史的に重要と思われる遺跡が、未整備のままになっているのを目の当たりにしました。
 これまで、沖縄の歴史研究は近代が中心だったため、古代や中世はまだまだわかっていないことも多い上、薩摩藩による文物の流出や沖縄戦での破壊などで、多くの資料が失われたという現状があります。
 本書は、そうした現状を嘆き、沖縄人の手で沖縄の本当の歴史を見なおそうとす意欲的な一冊です。なかには、不思議な話も出てきますが、すべてのエピソードには証しとなる遺跡の存在が明記されているのもおもしろい点だと思います。

 歴史に興味がある方、沖縄が好きな方におすすめです。
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