2017-10

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『幽』十周年記念号

 11年前のある日、単なる本好きのしがないサラリーマンだった私の元に、ぺらっと一通のメールが送られてきたわけですよ。

「『幽』で書評やりませんか?」 って。

 びっくりしたけど、嬉しかったなあ……。
 それが今ではフリーライターをやっているわけだから、10年という歳月は短いようで長いものです。

 今号で日本で唯一の怪談専門誌『幽』は十周年を迎えました。
 寄稿者の一人として「おめでとうございます」と寿ぐと同時に、今回は「中の人」としてわりとがっつり関わったので編集部の皆さんに「お疲れ様」とも言いたい。

 とにかく記念となる号ですから、特別企画が満載です。
 まず表紙にでかでかと踊る「怪談ベストブック」の文字。連載陣、寄稿者、『幽』文学賞および怪談実話コンテスト受賞者など、『幽』関係者の皆さん方にそれぞれこの10年間に出版された怪談関連書籍の中でこれぞという本を3冊選んでいただきました。
 総勢なんと64名、その掛ける3ですから、のべ192冊もの選りすぐられた怪談本が一挙掲載されています。
 回答をお願いした方々からは「3冊だけなんて殺生な!」というお声もチラホラ届いておりましたが、蓋を開けてみると皆さん渾身の選書をして下さっていました。いやはや、選書って個性がよく出ますよね。意外に思うより納得することの方が多いセレクトになっているかと思いますが、いかがでしょうか。
 よければ、コメント欄などに「私の怪談ベストブック3」を書いてもらえるとうれしいです。

 同じく記念企画として気鋭の作家による特別鼎談が行われました。参加者は黒史郎さん、恒川光太郎さん、花房観音さんのお三方。実は、収録したのが東京で開催したふるさと怪談当日の午前中だったため、なかなかタイトなスケジュールだったのも今となってはいい思い出です。 
 お三方には改めて真正面から「怪談を書くということ」について話していただきました。『幽』文学賞への応募を考えていらっしゃる方には参考になると思いますよ。

 また、今号から「怪談山海評判」と銘打って、全国各地で怪談をテーマとして活動する団体や個人から寄稿してもらい、「怪談界の今」を俯瞰できるようにしようという企画が始まりました。
 初回は戸田書店山形店の笠原店長、千葉県で萬満寺怪談を主催する脚本家の鈴木さん、毎年幽霊画展が開催される東京・谷中「全生庵」の平井住職、東京・神楽坂であやしい展示が開催される「アートガレーカグラザカ」の田島さん、手前味噌で恐縮ですが深川怪談プロジェクトの主宰・北葛飾狸狐さん、日本怪談界(笑)の台風の目になりつつある石川近代文学館の吉田さん、毎年怪談ゼミを開講していらっしゃる京都精華大学の堤先生、怪談コンテストを開催した『湖都松江』の編集総括・高橋さんの八名に御寄稿いただきました。
 連載企画になる予定ですので、自薦他薦を問わず、怪談関係のイベントや出版などの情報があればお寄せ下さい。

『スポットライトは焼酎火』には同志社大学の教授で英文学者の下楠昌哉先生に御登場いただきました。英文学者としては東京大学の河合祥一郎先生に続くお二人目ということになるかな?
 下楠先生は先般、東編集長と共同監修という形で『幻想と怪奇の英文学』という論文集をお出しになった仕掛け人でして、今回は出版に至った理由を主に聞いております。背景にある文学衰亡への危機感には大いに頷くところがありました。
『幻想と怪奇の英文学』は論文集とはいえ、なかなかエキサイティングなテーマが目白押しですし、怪奇幻想文学を学問することの意義や方法論がわかりやすく示されているので、学術的に怪談に迫るきっかけの本としてお薦めですよ。


幻想と怪奇の英文学幻想と怪奇の英文学
(2014/04/30)
不明

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 書評では高原英理『リテラリーゴシック・イン・ジャパン 文学的ゴシック作品選』を取り上げました。

 
リテラリーゴシック・イン・ジャパン: 文学的ゴシック作品選 (ちくま文庫)リテラリーゴシック・イン・ジャパン: 文学的ゴシック作品選 (ちくま文庫)
(2014/01/08)
高原 英理

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 う~ん。
 自分が携わった企画を紹介するだけでずいぶんと長いエントリになってしまった……。

 今号のお薦めに関しては、また改めることに致しましょう。週明けにはアップできるようにしますので、引き続きご覧くださいませ。


幽 Vol.21 2014年 08月号 [雑誌]幽 Vol.21 2014年 08月号 [雑誌]
(2014/07/04)
不明

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名前 : 門賀美央子
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主な執筆分野は
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