2017-06

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ちょっとばかしお手伝い『それが神サマ!? 二の巻「かなでる」』

それが神サマ!? 二の巻「かなでる」
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062854962
それが神サマ

 長らく児童書とはさほど縁のない生活だったのが、今年は村上健司さんの『妖怪ひみつ大百科』の編集など、この世界にもほんの少し足を突っ込むことになりました。
 橘ももさんが青い鳥文庫で執筆されている「それが神サマ!?」もその一つ。ストーリーに関係する神社や神様まわりのことを、ちょっぴりアドバイスしております。

 というのも、このお話、古い由緒を持つ上埜神社の宮司の娘・颯月が、ひょんなことをきっかけに自ら神と名乗る存在が見えるようになるところから始まる日常系ファンタジーでして、登場人物には神様がいるし、神社も生活の場として登場する。ジュブナイルにおいて、日本人が古来大切にしてきたものを書くのだから、細部において間違いのないようにしたい、と橘さんは思われたのでしょう。そこで、おかしなところがないか見てもらえませんか、とのご依頼が私のところに飛び込んできたわけです。チェック係なんておこがましいものの、橘さんの作品を出版前に読めるという役得に目が眩み、分もわきまえずお引き受けしてしまいました。

 そんな顛末で読むことになった本シリーズ、近頃は児童文学といってもリアルなところを書くのだなあと驚いているような次第です。俗にスクール・カーストなんて言葉がありますが、クラスメートの微妙な力関係やちょっとしたことで起こる仲間はずれなど、子供世界の難しさがしっかり書かれてある。それでいて、ファンタジーとして非日常的な世界も織り込んでいるのだから、そりゃあ子供、就中女の子は、この本の描き出す世界にどっぷり入り込んでしまうことでしょう。

 第一巻では「自分」というものを掴みきれずに右往左往していた颯月が、第二巻では「意志」を示せるようになってきました。ただ振り回されるばかりだった友人との関係にも変化の兆しが。きっと、読者は、そんな主人公に自分をそっと重ねてみるのでしょうね。ジュブナイルの全てが教養小説である必要はないとは思いますが、本書のように、書き手の、主人公の成長を愛おしむ心が伝わってくるような物語は、まだまだ脆い子供たちの心を支える心張り棒になると思うのです。
 心張り棒になりうる本とどれぐらい出会えるかで、人生というのは全く違うものになる。本の虫として育った皆さんなら、首肯してくださるのではないでしょうか。
 本シリーズは、その資格を十二分に持つ作品。とはいえ、まだ序盤ですから、私も子供たちと一緒に続きを楽しみにしつつ、上埜神社と上埜神社に関わる神サマたちを顕現させるお手伝いを今後もしていければと思っています。 

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