2017-10

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てのひら怪談(ポプラ社文庫)

 文庫版『てのひら怪談 ビーケーワン怪談大賞怪談大賞傑作選』が、ついに発売されました!

てのひら怪談―ビーケーワン怪談大賞傑作選 (ポプラ文庫 か 2-1)てのひら怪談―ビーケーワン怪談大賞傑作選 (ポプラ文庫 か 2-1)
(2008/06)
我妻 俊樹

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 いやいや、感慨深いです。
 まさか自分が書いた(酒月茗名義)怪談が文庫に載るようになるなんてねえ……。単行本とはまた別の感動があります。
 表紙写真の可愛らしくも気持ち悪い人形は、『クトゥルー神話の謎と真実』などでたびたびご一緒している山下昇平さんの作品です。つい最近も、まったく別の仕事で顔を合わせたのですが、それはそれとして話はおいといて。
 文庫化されたのにあたって、ボーナストラックとして新たに八編の「てのひら怪談」が追加されました。単行本をお読みになった方ならわかると思いますが、単行本通りの掲載順の合間合間に、そっとすべり込んでいます。最初から順番に読んでいくと、見知った人ばかりのところに、ふと気づけば知らぬ顔が混ざっている、そんな感じです。かってに「座敷童効果」と名づけました。知った世界が、すうぅっとずれる瞬間、それこそがまさに怪談を読む醍醐味ですから、単行本をお持ちでない方は、先にそちらを読んでから、文庫を読んでみることをお薦めします。

 それから、解説を京極夏彦さんがお書きになっているのですが、これが素晴らしい!
 概念を論理的に説明させたら京極さんの右に出る者はいないんじゃないか、本当にそう感じました。今年のビーケワン怪談大賞に投稿しようと思っている方は必読だと思います。いや、超自然的事象を扱った短編/掌編作品を書く者なら、だれでも必読かも。長編を志す方でもヒントは満載です。
 著者(の一人)権限(←そんなものあるのか?)で言い切ってしまいますが、この京極さんの解説だけでも540円出す価値充分です! 10ページ分もあるんですもの。たぶん(というか確実に)この文庫の中で文字を一番たくさん書いているのは京極さんだと思う(笑)。

 それにしても、ここに収録されている皆さんの内から、すでにプロの作家が三人もデビューしているというのもすごい話です。第1回『幽』怪談文学賞 長編部門の大賞をとって、この一年でどんどん活躍の幅を広げられている黒史郎さん、第2回『幽』怪談文学賞 短編部門で優秀賞をおとりになった勝山海百合さん、そして第15回日本ホラー小説大賞で短編賞をとられた田辺青蛙さん。漏れ聞いた話によると、お三方とも現在各社から依頼が殺到し、引っ張りだこになっている様子です。かく言う私も、この一年で専業ライターに転向しましたし……。いやー、一年って、短いようで状況変わるには充分な時間なんですねえ……。
 ビーケーワン怪談大賞は今年も開催中です。今年はどんな新しい才能と出会えるのかと思うと、楽しみでなりません。
 
 そんなわけで、絶対買って損はさせません! 自信の一冊です! って、私は一篇載っているだけですが。
 どうぞお買い上げのほど、よろしくお願いいたします。
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