2017-08

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第15回日本ホラー小説大賞授賞式

 10/31、巷ではハロウィンというこの日、東京・丸の内の東京會舘で第15回日本ホラー小説大賞の授賞式が華々しく行われました。私もこっそり紛れ込ませてもらったので、ちょっとだけご報告を。
 ご存じの方も多いかと思いますが、第12回に恒川光太郎さんの「夜市」が大賞を受賞して以来、久しぶりの授賞式ということで、会場にはたくさんの作家の方々が駆けつけておられました。
 順不同、なおかつ私が覚えている範囲ですが、荒俣宏さん、高橋克彦さん、林真理子さんの選考委員お三方のほか、京極夏彦さん、綾辻行人さん、浅田次郎さん、平山夢明さん、福澤徹三さん、倉阪鬼一郎さん、朱川湊人さん、東亮太さん、黒史郎さん、そして歴代のホラー小説大賞受賞者の皆さん方--「玩具修理者」の小林泰三さん、「黒い家」の貴志祐介さん、「姉飼」の遠藤徹さん、「お見世出し」の森山東さん、「夜市」の恒川光太郎さん、「紗央里ちゃんの家」の矢部嵩さんなどなど……(私が認識できた範囲ですので、まだ他にもいらっしゃったかもしれません)、また予備選委員の東雅夫さんや大森望さん、そしてアリプロの人などがいらっしゃって、なんだかとっても豪華な面々でございました。
 定刻になって、壇上には大賞受賞者である真藤順丈さん、長編賞受賞者の飴村行さん、短編賞受賞者の田辺青蛙さんが登場し、いよいよ授賞式の始まりです。田辺さんと同じく短編賞受賞者の雀野さんはご家庭の事情によりやむなくご欠席とのこと。再会を楽しみにしていたので、なんとも残念でした。
 角川書店関係者のご挨拶や選考委員を代表して荒俣先生が講評を述べられた後、お三方の受賞の言葉がありました。雀野さんのスピーチは司会の方が代読されていました。
 それにしても、印象的だったのは荒俣先生のお言葉です。
「これまで、過度の暴力やグロテスクな作品は否定してきたが、もう、私たちの選択眼が時代に合わないようになっているのではとすら感じた選考会になり、排除する方向に向かうよりは、むしろ世に問うべきだと考えた」
 要約するとこういうことなんですが、確かにホラーというのは人間の闇に迫る分野ですから、時代と共に「質」が移り変わるのかもしれません。
 現代を語る上でのキーワードの一つに「多様化」がありますが、今回の受賞四作はまさにホラー界も多様化しているんだ、ということを如実に示しているんではないでしょうか。この四作品は、それぞれ別の方向に向かいながらも、やはり「ホラー」という枠で括ることは可能であり、同時にあえて括る必要がない作品でもあります。
 ホラーとは、人の闇や陰を描くための文藝活動の総称であり、「こんなのホラーじゃない」なんていう狭量な言説はすでに過去のもので、ナンセンスである。
 選考委員の先生方は、そう思っておられるように感じました。
 今回の受賞作は、どれもホラーの様々な側面、可能性を示してくれています。当然好き嫌いは出るでしょうけども、どれも小説として優れていることは言うまでもありません。私は、こういう状況の方が、ジャンルとして健全なんだと思います。

 授賞式後のパーティでは、清楚なドレスから綾波レイのプラグスーツにお色直しした田辺さんが現れるという出来事もあり、知人一同はハラハラしていた(笑)のですが、これが意外に荒俣先生や角川書店のえらい方たちに受けたようで、かなりの人だかりが。

人だかり

こんな感じです。
 山下昇平さん渾身の作品だけあって、前にてのひら怪談出身作家鼎談で田辺さんが着ていたプラグスーツとは雲泥の差の素晴らしい衣装、さすがの私も今度ばかりは「ライダースーツ?」とは思わなかったです。ほんと、よくできていました。一瞬ですが青いカツラも被っていたので、「おお! カツラまであるんだ!」と驚いてたら、京極さんに「あれ、門賀さんも被ったことあるから」と冷静に指摘されてしまいまして。どうやら、某温泉地で宴会の余興にバドガールの格好した時に被ったブツだったらしく。あれは、後にも先にもただ一度だけの仮装体験でした。そういえば、あの時のバドガールの衣装、その後田辺さんから譲り受けたんだけどどこ行ったっけ? 今ではもう入らないかもしれないですなあ……(遠い目)。私としてはこの青カツラとの思わぬ再会が、最大のサプライズだったような気がします。
 二次会ではいいかげんお酒もまわりまして、ずいぶん楽しませていただきました。平山さんにいかに『ダイナー』がおもしろいかを延々語った記憶もあるのですが、たぶん夢ですね。

 そんなこんなで、大変盛り上がった夜だったわけで、お世話になった関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
 受賞者の皆さん、今後のご活躍を心からお祈り申し上げております!

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