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ダ・ヴィンチ12月号

ダ・ヴィンチ 2008年 12月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2008年 12月号 [雑誌]
(2008/11/06)
不明

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 今月号の第一特集は「泣けるいい話」です。
 以前、ちょっとご紹介したのですが、今回「泣けるいい話」で紹介された作品の数々は、私を含めたダ・ヴィンチの寄稿者や文藝評論家の方が推薦したものを編集部で絞り込んだ、という方法で選ばれたものです。私が推したものからは、本では東直子さんの『とりつくしま』、竹西寛子さんの『蘭』、作品では小池真理子さんの「再会」(『午後のロマネスク』所収)が選ばれていました。
 誌面に載らなかったものは、本が川上弘美さんの『おめでとう』、作品が金子みずはさんの「焼き蛤」(『てのひら怪談2』所収)と小泉八雲の「うばざくら」(『怪談』所収)でした。書籍に女流作家によるほろ苦さのある短編集を、掌編にど真ん中ストレートに泣ける怪談を選んでみたのですが、いかがでしょうか? 誌面に載っていた他のものもよい作品/本ばかりでしたので、編集部も選択に苦労しただろうなと思います。
 また、書き下ろし掌編には我らがてのひらの肝っ玉姐さんこと勝山海百合さんと、賞金王に俺はなった! 真藤“ジュキア”順丈さんなど、注目の新進作家さんの作品や、井上伯爵や江坂遊さんなどショートショートの達人の作品の読めます。力の入った特集ですので、ぜひご覧下さい。

 また、今回はこの他に、四つの記事を書かせていただきました。

 まずは、有栖川有栖さんがご登場の「作家が語る、都市のこと 街のこと」。
 URプレゼンツの特別記事です。ミステリ作家の有栖川有栖さんに、都市とはどういうものなのか、についてお話いただいております。この記事の取材には有栖川さんのお宅にお邪魔したのですが、ほんと素敵なお家でした。猫の置物がたくさんあって、特にでっかいバステトがかっこよくて(笑)。
 また、URのホームページでは、11月中旬(ってそろそろだと思うのですが)から、有栖川さん書き下ろしの都市をテーマにした作品を読むことができます。私は関係者特権で一足早く拝読しましたが( ̄^ ̄)ノ、とてもハートフルな作品でした。あれがただで読めるんだから、読まなきゃ損ですよ!
 そうそう、ついでに、URってなんの略がご存じですか? 私は知らなかったんですが、聞いて結構びっくりしました。知らない方は、ホームページで確認してみてくださいね。

UR都市機構
http://www.ur-net.go.jp/ur2008/

 次は、唯川恵さん原作の『永遠の途中』がケータイ配信マンガになりました、というお知らせ記事です。 唯川さんといえば、女性の揺れる心理をお書きになったら当代随一の作家さんですが、そんな唯川さんの作品の中でも、二人の女性の絡み合う人生を描いて人気の高い『永遠の途中』を、かわいらしい絵柄とあたたかなストーリーのマンガを得意とするささだあすかさんがコミック化しました。ささださんの特別インタビューなどしております。ケータイ配信マンガという初の試みに期待いっぱいのお二人。ケータイならではの仕掛けもあるそうですので、auユーザーはぜひ確認してみてくださいね。

 そして、最後はメディアファクトリーの二大文学賞「ダ・ヴィンチ文学賞」と「『幽』怪談文学賞」の受賞者が二人も入賞を果たした日本ホラー小説大賞の作品インタビューです。
 もちろん、ご登場は真藤順丈さんと雀野日名子さんのお二人。
 まず真藤さんですが、記事中にもちょっと触れているように、この日だけで取材件数7件。また、取材中にも「王様のブランチ」の出演依頼が舞い込むなど、人気タレント並みの忙しさで、かなり疲れておいででした。最後は半ば身内の取材ということで、ちょっとリラックスされていたような気もしましたが、それでもしっかりと丁寧に質問に答えてくださいました。同じ事、なんども聞かれてうっとおしいでしょうに……。嫌な顔一つなさらないで、ほんといい方だと思います。
 『庵堂三兄弟の聖職』は、このブログを読んでくださるような方でしたら当然すでにお読みだと思いますが(読みましたよね?)、選考委員満場一致での推挙というだけあり、非常に完成度の高い作品です。死体の解体や暴力に汚言など、グロテスクな要素がてんこ盛りにもかかわらず、読後感が抜群によい。特に、ラスト直前、深夜の裏庭のシーンでは瞼の裏が熱くなりましたよ。紙面から立ち上ってくる静寂な空気に胸が打たれて。
 受賞作だけで後二作、書籍が控えているわけですから、今のうちしっかりと読んでおかないといけません。

 雀野さんは、今回インタビューとしては二度目になります。そして、何度会ってもおもしろい方です(笑)。なんせ、おっしゃることが全く予測できない。インタビュー中、何度「え~っ!?」と叫んだことか(笑)。なんだろう……、サービス精神が豊なんですね、きっと。それに、根っからお優しいんだと思います。だから、人の心に敏感に反応されるんじゃないかな。インタビューの中で、「ホラーには、負の世界でしか救えない魂を受け入れる包容力がある」ということをおっしゃったのですが、まさに至言であると思いました。
 こういう方が書かれる作品だからこそ、『トンコ』は淡々とした物語なのに、ラストには一種壮大さすら感じられる救いがあるんでしょう。
 私は、文学は「普遍性」が条件であると考えているのですが、『トンコ』はまさに普遍性のある物語です。このストーリーは少なくとも流通経済の発達している土地であれば、なんの説明もなく受け入れられるはずです。そして、そこにある生と死への問いかけは、誰の胸にも響くでしょう。

 今回のホラー小説大賞はいろんな意味で注目を集めていますが、そのうちのお二人にお話を伺う機会をもらえて、一小説好きとして大変幸せでした。

 で、実は、なぜかホラ大授賞式の翌日、我が家にもう一人の受賞者 田辺青蛙さんがいらっしゃったということがありまして(笑)。その際、超私的インタビューを敢行したのですが、もしかしたら、そのうちそれをアップするかもしれません。あまり期待せず、お楽しみに!
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門賀美央子

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主な執筆分野は
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